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市川 仁 新学長就任あいさつ

市川 仁 学長 「自ら学ぶ姿勢を身につけ
 課題を解決していける人材を」


 佐藤英明先生からの襷を受け継ぎ、2018年7月1日に学長に就任いたしました。 責任の重さを痛感しながらも、皆さまのご期待に応えられるよう学長の責務に全力を尽くす所存です。 学長就任にあたり、今後の抱負を述べたいと思います。

<1> 中央学院大学の売りと強み

 2016年に創立50周年を迎えた本学は、昨年現代教養学部を開設し、3学部体制で新たなスタートを切りました。本学の強みとして、まず学生への対応があげられます。本学は〝STAND BY YOU〟のスローガンのもとで、教職員が学生のそばに立って学生の支援をしていく態勢をとっています。とはいうものの、手取り足取り何から何までというわけではありません。学生の自立を目的とし、サポートの必要な場合には積極的に支援するのが基本的な考え方で、これは学生数約3000人という規模の本学でこそ可能なのだと思っています。

<2> 学部ごとの目標と取り組み

 商学部ではアカデミック・アドバイザー制度、法学部と現代教養学部では担任制度を取り入れており、入学から卒業、学業から進路に至るまで指導やアドバイスを行っています。
 商学部7コース、法学部5コースのコース制をとっていますが、商学部の場合入学当初はコースを決めず、1年間の学びを通して自分に合ったコースを見つけ出し、2年次から本格的に自分の興味に応じたコースで学んでいくシステムになっています。
 商学部では一昨年からBJP(Best Job Program)、BLP(Business License Program)の2つのプロジェクトを導入しています。BJPは、1年次から4年次を通して自分の将来を見据えた人生設計を構築していくプログラムです。ここには意欲的な学生が参加しており、今後の成果を期待しています。また、BLPも昨年、一昨年度に比べて参加学生の増加が見られ、また合格者も増えてきていますので、プログラムの意義および大学としての取り組みにも理解が深まっているのではないかと思われます。なお一層学生たちに呼びかけていきたいと思っています。 
 法学部では、公務員の育成という学部の設置趣旨に立ち返って、法学部100人構想のさらなる推進が教員の共通認識になっています。法学部には公務員志望という明確な目的を持った学生が多く入学してきていますので、希望に応えるべく公務員特別演習や資格対策英語などの講座を設けて公務員試験に備えています。法制研究室、行政研究会という、授業とは別の組織も設けています。 
 今年で2年目となる現代教養学部は、さまざまな教養の力をつけることによって、発言力と実行力を持った市民の育成が設置趣旨の一つです。大きく基盤教育と専門教育に分かれた科目群の中には、芸術、社会科学、宗教などをはじめとする教養的な科目が配置され、その中から学生一人ひとりの興味に応じて科目を選択、幅広い教養を身につけていくようなカリキュラムになっています。

<3> 就職活動支援

 1年次の自己発見レポートから4年次の学内企業セミナーまで、トータルに支援を行っています。たとえば1年次ではキャリアガイダンスを行い、自分の未来をデザインすることにより、目的を持って4年間を過ごせるようサポートしていますし、2年次にはインターンシップも経験。3年次は就職ガイダンス、各種就職支援講座などを受講できるほか、3・4年次対象に学内企業セミナーを開催、およそ100社の企業に来ていただいて企業説明会を行っています。昨年度は、求人倍率、就職率ともに前年度以上の実績でした。

<4> 学長として取り組みたいこと

 特に力を入れていきたい分野として、地域との連携があります。現代教養学部でも触れましたが、地域貢献は大学の大きな使命です。今後はより地域との連携を深め、地域を巻き込んだ取り組みの成果を還元していければと思っています。
 もう一つ、力を入れたい分野に国際交流があります。私自身英文学が専門ということもありますが、英語をはじめとする語学力は、コミュニケーションツールとして今後一層必要になると考えられます。本学は台湾・韓国と交換留学制度を結んでいるほか、アメリカ・メンフィス大学、ニュージーランド・ワイカト大学で短期語学研修を実施しており、さらに活発な国際交流をと考えています。
 キャンパス・スポーツ施設については特に増設の予定はありませんが、学生会館Viaのさらなる有効利用について、現在ワーキンググループをつくって検討しています。学生がより過ごしやすい環境を提供することは、大学の責務の一つですので、さらに改善していくつもりでいます。

<5> 育てたい人材像

 大学には、受け入れた学生を4年間の教育の中で自立した有能な人材として育て上げる責任、つまり教育の質保証が問われています。それぞれの学部のポリシーに従って、自ら学ぶ姿勢を身につけ、単に与えられた知識を吸収するだけでなく、その知識をもとに目の前の問題・課題を解決していけるような人材を育てていきたいと思います。

<6> 学生・保護者の皆さまへ

 学生の皆さんには、ぜひ本学を思う存分利用していただきたいですね。本学の強みをさらに強化し、学生が満足して4年間を終え卒業していかれるよう、教職員一丸となって努力していきます。今後もご理解・ご支援のほどよろしくお願いいたします。
 また、大学には「後援会」と呼ばれる在学生の保護者の皆さまの会があります。全国に支部があり、毎年学長・学部長を始め教職員が各支部を訪れ、相談会を開催しています。学生の修学状況等の個別面談も行っていますので、ぜひご参加ください。

市川仁学長 Profile
  • 1952年静岡県生まれ 駒澤大学文学部英米文学科卒業。
    駒澤大学大学院人文科学研究科英文学専攻博士課程修了。
  • 1994年中央学院大学准教授として法学部教員となり、その後教授を経て2018年7月1日学長に就任。
  • 専門はイギリス文学。担当科目は総合英語I・IIなど。
  • 共著『イギリス文学の旅』、『イギリス文学の旅II』、『ロンドン・パブ物語』、『ミステリーの都ロンドン』、『イギリス大聖堂・歴史の旅』(以上、丸善)、『スコットランド文学――その流れと本質』(開文社)、『英米文学にみる検閲と発禁』(彩流社)等。
  • 共訳『ノースロップフライのシェイクスピア講義』、『シェイクスピア喜劇の世界』(以上、三修社)、D.H.ロレンス全詩集[完全版](彩流社)等。
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