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Time is money学報119号より(2015年6月発行)

佐藤英明学長アンドリュー・ニコル監督の「TIME タイム」という映画があります。科学技術の発達により老化が克服され人間の成長が25歳でストップする近未来が舞台です。25歳になると腕に埋め込まれたクロックが作動しますが、そこに表示されているのはその人の余命です。クロックが示す「時間」は「通貨」でもあり、働いて稼いだり、他人から譲り受けたり、ギャンブルで手に入れたり、奪ったりすることができます。何かを買うためには「時間」を支払わなければなりません。「時間」がなくなれば命もなくなります。文字通りの意味で‘Time is money.’であり、「金(時間)の切れ目が(この世との)縁の切れ目」となる世界を描いています。

‘Time is money.’は、アメリカ合衆国建国に貢献したベンジャミン・フランクリンの言葉です。時間は金銭と同じように貴重なものであり浪費してはならないという、「勤勉」を勧める言葉とされています。映画「TIME タイム」の世界では、「時間」は「金銭」そのものであり、残された「命」でもあります。富裕な人々は、ありあまる「時間(命)」を持て余し、変化のない日常に退屈しきっています。一方、貧困な人々は生きるために懸命に働き「時間」を稼ぎ続けなければなりません。どちらも幸せそうには見えません。

時間を通貨とすることは現実には不可能ですが、時間とお金との間には多くの共通点があります。どちらも浪費することも有効に使うこともできるし、自分のために使うことも人のために使うこともできます。

大学生は授業料を払って(払ってもらって)大学に通っています。「授業料」という言葉は、授業を受けるために納めるお金という意味ですが、見方を変えると、大学生として過ごす時間を得るために支払うお金と考えることもできます。学生のみなさんはアルバイトの時給は気にすると思いますが、大学生活1時間あたりどれだけのお金を支払っているのか考えたことはありますか? 計算すると相当な金額になると思います。大学生としての時間をどう使うかはみなさん次第です。将来の自分に対する投資となるような使い方を考えてみませんか。

 

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