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反復と涵養学報122号より(2016年3月発行)

佐藤学長(学報122号より)中央学院大学の建学の精神は「公正な社会観と倫理観の涵養」です。

倫理というと「〜するな」「〜せよ」といった上から命令のような印象を受けます。「倫理」という言葉は、英語のethicの訳語として使われますが、ethicの語源は「習慣」を意味する古代ギリシア語ethosです。

「涵養」という言葉は、もともと「水が地表から地下に浸透すること」を意味しますが、そこから「水が地中に浸透するようにゆっくりと養い育てること」という意味で用いられるようになりました。

最初は苦労しなければできなかったことが、繰り返し経験され反復されることで自然にできるようになったとき、それは「習慣」になったといえます。あえて「〜せよ」といわれるのは、なかなかできないことだからです。時間をかけて反復することで、それが自然にできるようになること、習慣化されること、それが「倫理」という言葉の由来です。

反復され習慣化されるものは、時間をかけてゆっくりと浸透するように養うしかありません。公正な倫理観は、上から押しつけられるのではなく、日々の生活のなかで繰り返されることで身に染み込んでいくものです。

 

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