秩父宮賜杯「第50回全日本大学駅伝対校選手権大会」結果報告

ベストメンバー組めず14位も箱根につながる激走

1区高橋 翔也 第50回大会という節目を迎えた全日本大学駅伝は、今回から1~7区の距離がリニューアル。〝新たな戦い〟となってスタートした。各校の指揮官が区間配置に頭を悩ますなか、中央学院大学のチーム状況は深刻だった。

 1年時からチームの主軸として活躍してきた横川 巧(3年)と高砂 大地(3年)が出雲駅伝に続いてエントリー漏れ。今年の箱根駅伝で2区を務めた市山 翼(4年)、出雲1区を区間4位と好走した川村 悠登(3年)も当日のオーダー表に名前がなかった。

2区廣 佳樹

 

 ベストメンバーを組むことができず、川崎 勇二監督は、「主力の故障もあり、駅伝にならないような状況でしたので、箱根のことを考えて、いつもなら使わないような区間に選手を起用しました」と〝経験重視〟のレースで臨んだ。

3区栗原 啓吾

 

 そのなかで1区髙橋 翔也(2年)はトップの帝京大と9秒差の5位と好発進する。2区廣 佳樹(4年)はキャプテンの意地で踏ん張るも、スピードランナーを相手に大苦戦。9位に転落した。アップダウンのある3区と4区は1年生を抜擢。3区栗原 啓吾は早稲田大学にかわされるも、神奈川大学を抜いて順位をキープした。しかし、4区吉田 光汰が順位を3つ落とすことになる。

4区吉田 光汰

 

 「1区髙橋は順位的にまずまずでしたけど、切り替えが得意ではないので、ラストで置いていかれました。廣は2区向きではありませんが、チームが危機的な状況だったので、主将としてキャプテンシーを見せてくれるかなと思って、あえて起用しました。3区栗原は結果として良くなかったですけど、各校の主力を相手によく走りました。4区吉田は起伏に対応できる能力があると思っていましたが、現状では厳しかったですね」(川崎監督)

5区藤井 雄大

 

 今大会からシード権が6位から8位以内に拡大。4区終了時で中央学院大学は12位で、シード権ラインまで1分03秒差につけていた。後半区間で巻き返しが期待されたが、5区以降も厳しい戦いが待ち構えていた。

6区石綿 宏人

 

 5区藤井 雄大(3年)と6区石綿 宏人(2年)は1つずつ順位を下げて、7区釜谷 直樹(4年)は14位をキープ。最終8区の有馬 圭哉(3年)はアグレッシブな走りで前を行く順天堂大学を抜き、一時は13位に上がるもゴール手前で再度逆転を許してしまい12回目の伊勢路は総合14位でレースを終えた。

7区釜谷 直樹

 

 「最近頑張っていた藤井を5区に、箱根に近い距離を体験させたかった石綿を6区に起用しました。結果はもう少しでしたけど、良い経験になったと思います。学生駅伝初出場だった7区釜谷は、練習はできていてもやってみないと分からない部分がありましたが、及第点です。箱根の復路に使える見通しがついたかなと思います。8区有馬は前半攻めた結果です。積極的なタイプではありませんが、気持ちの面でも頑張ってくれました」(川崎監督)

 

8区有馬 圭哉

 出雲では3年生以下のメンバーで6位に入ったが、全日本の戦いは甘くなかった。14位という結果は、2013年以降の学生三大駅伝で2014年の全日本に並ぶワースト順位。しかし、そのときは箱根駅伝で8位に食い込み、「4年連続シード」の足掛かりとなっている。

 

 「不安なところが全部出てしまい、ある意味、実力通りです。でも、適正のない区間に起用して、悪いなりにも収穫はありました。今後は不安要素をなくすためにも、故障者をひとりでも早く復帰させたい。そして箱根駅伝に向けて、チーム一丸となって取り組んでいきたいです」(川崎監督)

5年連続シードを目指し、さらに上位へ。記念すべき20回目の出場となる箱根駅伝で真の実力を発揮したい。

【個人成績】
区間 選手 タイム 区間順位 総合順位
1区(9.5km) 髙橋 翔也(2年) 27分37秒  5位 5位
2区(11.1km) 廣 佳樹(4年) 32分56秒 10位 9位
3区(11.9km) 栗原 啓吾(1年) 35分05秒 9位 9位
4区(11.8km) 吉田 光汰(1年) 36分17秒 14位 12位
5区(12.4km) 藤井 雄大(3年) 37分35秒 13位 13位
6区(12.3km) 石綿 宏人(2年) 38分49秒 10位 14位
7区(17.6km) 釜谷 直樹(4年) 53分58秒 12位 14位
8区(19.7km) 有馬 圭哉(3年) 1時間00分01秒 11位 14位

第30回「出雲全日本大学選抜駅伝競走」 (2018/10/8)

若手主体で6位と健闘!

 学生三大駅伝の開幕戦となる出雲駅伝。4年連続9回目の出場となった中央学院大学は、出場21チーム中6位の結果を収め、6人中5人が2年生以下という若手主体のオーダーで一定の成果を挙げた。

1区 川添 悠登選手(3年) スタート時の気温は24.5℃。「直射日光が厳しく、体感では去年(27.5℃)よりも暑かった」と、川崎勇二監督が話すほどの厳しい気象条件で、第30回大会の幕が明けた。チームの先陣を切る1区は、9月下旬の日体大長距離競技会で10000m28分39秒39(大学歴代5位)の好タイムをマークした川村悠登(3年)。今季絶好調の勢いをそのままに、先頭から16秒差の4位と好発進した。

2区栗原 啓吾選手(1年)「タイム的には良いとは思いませんが、暑いコンディションを考えれば良く走ったと思います。他大学のメンバーを考えても、青学大(橋詰大慧)と東洋大(相澤晃)以外とは互角に戦えると思っていたので、予想通りの結果でした」(川崎監督)

3区 髙橋 翔也(2年) 2区の栗原啓吾(1年)、3区の髙橋翔也(2年)は順位を1つずつ落とし、総合6位で4区の吉田光汰(1年)へタスキリレー。5月の関東インカレ2部3000m障害で2位に輝いた期待のルーキーは、区間トップの青山学院大学・吉田圭太(2年)とわずか20秒差の区間6位にまとめ、5位の帝京大学と同タイムの6位でタスキを繋いだ。

4区 吉田 光汰選手(1年) 「2区はスピードランナーが揃う厳しい区間ですが、その中でも栗原はよく耐えた。及第点をあげてもいいのかなと思います。3区の髙橋は(身体の)線が細いタイプなので、向かい風の弱さが出てしまいました。彼は9月に10000m28分台(28分54秒68)に入りましたが、まだまだタフさが足りません。4区の吉田は、初めての大学駅伝にしてはよくまとめたと思います。1年生の中では1番夏合宿で練習ができたメンバーなので、今後はもう少し積極的な走りを期待したいです」(川崎監督)

5区 青柳 達也選手(1年) 5区の青柳達也(1年)は区間10位と力を出し切れなかったが、アンカー6区の石綿宏人(2年)が積極的な走りで前との差を詰め、前を走る帝京大学と2秒差の6位でフィニッシュ。この順位は2016年の4位に次ぐ過去2番目タイの成績だ。

6区 石綿 宏人選手(2年) 「今回の出雲は、まずは(駅伝未経験者を)経験をさせること、そして今季成長を見せた川村、髙橋、石綿が主要区間でどれだけ他大学と戦えるか、その2点を試す狙いでオーダーを組みました。総合6位は予想よりも良かったですし、この先もミスさえしなければ順位はついてくるかなと思います」と、レースを総括した川崎勇二監督。主力の上級生を外した“お試しオーダー”でもこれだけの順位で走れたことは、今後の自信につながったに違いない。11月4日の全日本、そして正月の箱根駅伝へ向け、弾みがついた様子だ。



総合成績 第6位
総合タイム(45.1km) 2時間15分04秒

6位入賞!