「第94回東京箱根間往復大学駅伝競走」結果報告

4年連続シードを達成!最上級生の好走光る!

「総合5位」を目指して、16年連続19回目の箱根駅伝に挑戦した中央学院大学。
3区終了時で17位と苦戦するも、5区細谷恭平(4年)が5人抜きを披露。
最後は10位でゴールを迎え、大学初となる4年連続シードを獲得した。

細谷の快走が チームを救う
1区大森が9位と好発進

1区 4年大森澪選手 緊張感あふれる1区は〝切り込み隊長〟の大森澪(4年)に託された。副将の大森は前回も区間8位と好スタートを切っており、今季は出雲(区間3位)と全日本(区間6位)でも1区を担当。常に安定した成績を残してきた選手だ。
 ハイペースで進む集団のなかでじっくりと力を溜めた大森は、18㎞付近の六郷橋で集団がバラけた後も粘りの走りを見せる。区間賞を獲得した東洋大学の西山和弥(1年)に36秒差をつけられたが、チームが目標とする5位(青山学院大学)とは11秒差の9位にとどめるなど、立派に最後の大役を果たした。

当日変更の市山が粘る

2区 3年市山翼選手 花の2区は、前回2区を務めた高砂大地(2年)が準備していたものの、故障の影響で仕上がりが遅れた。そのため8区を予定していた市山翼(3年)が当日変更でエース区間に入った。
 シード圏内でタスキを受けた市山は、他校のエースに遅れはしたが、区間17位と踏ん張った。シードラインである10位(順天堂大)から57秒差の14位で戸塚中継所へタスキを運んだ。
 「急な起用でしたので、仕方ありません。よくまとめてくれました」と川崎勇二監督。
 今季はチーム内でも特に成長を見せた市山が重圧のかかるエース区間で奮闘した。

期待の横川がペースダウン

3区 2年横山巧選手 2年連続で3区を任された横川巧(2年)は、同区間にエントリーされた選手中2番目となる、1万m28分29秒12のスピードを持つ。全日本大学駅伝の直前に故障をした影響で仕上がりは万全ではなかったが、順位を上げる役目が期待されていた。
 ところが前半から持ち味である積極性が見られず、徐々に後退。平塚中継所には17位でたどり着き、3つ順位を落とした。
 「不安もあり、チームの足を引っ張ってしまいました」と自身の走りを悔やんだ横川。
 後続の選手に巻き返しを託すことになった。

ルーキー髙橋が奮闘

4区 1年髙橋翔也選手 4区髙橋翔也(1年)は出雲・全日本の両駅伝に出場して、ともに区間6位と好走を見せている〝未来のエース〟候補。厳しい展開のなかでも落ち着いた走りを披露し、1つ前を走っていた大東文化大学をかわして16位に浮上した。
 「沿道は人が多くて、楽しく走ることができました」と高橋。準エース区間で区間10位という堂々の箱根デビューを飾り、〝山のエース〟にタスキを渡した。

今回も細谷が山上りで快走

5区 4年細谷恭平選手 山上りの5区は、今回もこの男が快走を見せた。前回11位から7位へ順位を押し上げ、6位入賞の立役者となった細谷恭平(4年)だ。予想外の順位に焦りが出たのか、「予定よりもかなり速く突っ込んでしまいました」と細谷。序盤は監督の指示通りに走れなかったというが、10㎞付近で1分以上前にいた山梨学院大学をかわすと、芦之湯(15・8㎞地点)までに國學院大學、駒澤大学、帝京大学をとらえた。
 終盤には神奈川大学も抜き去り、芦ノ湖の往路ゴールに11位でフィニッシュ。4位の拓殖大まで1分38秒という僅差でタスキを運び、復路に希望をもたらした。区間賞には33秒届かなかったものの、前々回の8区、前回の5区に続き、3年連続となる区間3位。最後の箱根路でも輝きを放った。

ヒヤヒヤの復路 シード権は死守
6区樋口が意地の走り

6区 3年樋口陸選手 3年連続6区となった樋口陸(3年)は11位で芦ノ湖をスタートする。前回の箱根後に喉の手術をし、さらに度重なる故障が続き、復帰したのは11月。わずか1ヶ月半の練習で箱根を迎えることになったが、中盤まではさすがの走りを見せた。
  後方から追いついてきた帝京大学とともにシード圏内へ迫ると、芦之湯(9㎞地点)までに中央大学を抜き去り、徐々に前方との差を詰めていく。その後、帝京大学には突き放されたが、小田原中継所までに日本体育大学をかわし、1つ順位を上げる力走。区間6位と意地を見せた。
  「上り坂とラスト3㎞で区間上位の選手に離され、タイムは良くありませんでした」と樋口。自身の走りには納得していなかったが、シード圏内にタスキを押し上げた。

主将・新井が区間6位

7区 4年新井翔理選手 7区は主将・新井翔理(4年)が最後の箱根駅伝に挑んだ。前回と前々回は4区を担ったが、今回は復路にまわり、シード権争いにおけるポイント区間に配置された。
 7位(帝京大学)から11位(日本体育大学)までが31秒差という大混戦のなか、新井は順天堂大学をかわして9位に浮上する。その後、区間2位と快走した日本体育大学にかわされ、10位に転落したが、新井は区間6位と好走。11位・順天堂大学との差を2分36秒まで開き、シード権はほぼ手中にしたように見えた。

8区有馬で8位へ浮上!

8区 2年有馬圭哉選手 頼れるキャプテンからタスキを受けた箱根駅伝初出場の有馬圭哉(2年)。駅伝デビューとなった全日本大学駅伝で7区区間7位と好走し、指揮官の信頼を得た成長株だ。有馬は積極的な走りで前を行く拓殖大学、帝京大学に追いつき、8位集団のなかでレースを進めた。
  「前の2チームに追いついてからは風に負けてしまいました」と有馬は口にしたが、戸塚中継所では2校を引き離し、今大会では最高位となる8位でタスキリレー。これには川崎監督も「焦ることなく自分の力を発揮してくれた」と高い評価をつけた。ただし、11位の順天堂大学との差は1分40秒にまで縮まっていた。

9区廣で再び10位へ転落

7区 3年廣佳樹選手 復路のエース区間である9区には、前回8区の廣佳樹(3年)が起用された。廣は後ろから追い上げてきた拓殖大学、帝京大学と再び8位グループを形成。両校とも2年生だったことから、先輩として引き離しにかかりたいところだったが、後半に突き放され、鶴見中継所では10位に転落した。さらに後ろからは順天堂大学が迫ってきて、その差は1分04秒。「有馬が前との差を詰めてくれたにも関わらず、順位を下げてしまいました」と廣は悔しがった。前回(8区)と同じ区間13位に終わり、不完全燃焼になってしまった。

藤田がシード権を死守

8区 2年藤田大智選手 前を走る9位帝京大学とは50秒差もあり、いかにシード権を確保するかが焦点となった最終10区。終始単独走となった藤田大智(2年)は、「遅いペースからなかなか抜け出せなかった」(川崎監督)と、思うようにペースが上がらない。鶴見中継所では1分04秒あった11位の順天堂大学・花澤賢人(4年)とのリードはみるみる縮まっていき、新八ツ山橋(13・3㎞地点)で45秒、御成門(18・1㎞地点)で22秒と、つかまるのは時間の問題かと思われた。
 ところが、その後は花澤のペースが鈍り、差が縮まらなくなる。藤田は後ろからの追い上げを肌で感じながらも必死に逃げ、ついに10位で大手町へ帰ってきた。


 「こんなに疲れた2日間はありませんでした」と振り返った川崎監督。今回はミスも多かったが、どうにか10位は死守して、大学初となる〝4年連続シード〟を達成した。


秩父宮賜杯「第49回全日本大学駅伝対校選手権大会」結果報告

6位入賞で2年連続のシード権獲得!

1区大森澪(4年) 2017年11月5日(日)、愛知県・熱田神宮西門前から三重県・伊勢神宮内宮宇治橋前の8区間106.8キロに27チーム(オープン参加2チーム含む)が出場する熱い戦い「第49回全日本大学駅伝対校選手権大会」が開催され、本学駅伝部は5年連続11回目の出場を果たした。午前8時の名古屋の天気は晴れ、気温12度、当日は風が強く吹く場面もあり、風を考慮して走らなければならないレースとなった。

 各大学のエース級の選手が揃った1区(14.6km)を任されたのは、監督からの信頼も厚い大森 澪(4年)。前月10月に行われた出雲駅伝でも1区を任され、昨年の同大会でも1区を走っている。序盤からペースの上げ下げも大きく、ハイペースとなる苦しいレース展開となったが、先頭とは差の無い第2集団に粘り強く食らい付き、トップと14秒差の6位で襷を繋いだ。

2区新井翔理(4年)

 

 2区(13.2km)を走るのは当日エントリー変更で起用となったキャプテンの新井 翔理(4年)。途中、全日本大学選抜チームを抜き5位に浮上したが、終盤に優勝候補の東海大学、青山学院大学に抜かれ順位を一つ落し7位で襷を繋いだ。

3区廣 佳樹(3年)

 

 3区(9.5km)を任されたのは廣 佳樹(3年)。前を走る青山学院大学に少し離されはしたものの安定した走りを見せ、順位を落とすこと無く襷リレー。

4区高砂 大地(2年)

 

 そして、中盤の勝負どころである4区(14.0km)を任されたのは昨年も1年生ながら同区間3位の走りをみせた高砂 大地(2年)。強い日差しを正面から受け、気温も上昇し選手には苦しい状況ではあったが、襷を受け取った時点では前を行く6位の早稲田大学と20秒あった差をわずか2秒まで詰め、シード権争いを射程圏内に捉え襷を繋いだ。

5区市山翼(3年)

 

 5区(11.6km)を任されたのは当日のエントリー変更で大学駅伝初出場となった市山 翼(3年)。中盤まで早稲田大学と並走していたが後半は徐々にペースを上げていき、最後は1分差まで引き離しシード権内の6位に順位を上げて襷を繋いだ。

6区髙橋 翔也(1年)

 

 続く6区(12.3km)は出雲駅伝に続きエントリーされたルーキーの髙橋 翔也。前を行く5位の東洋大学との差を2分39秒から1分28秒まで縮め、過去最高順位だった前回大会の5位へ向け、気迫のこもった走りで期待に応えた。

7区有馬 圭哉(2年)

 

 7区(11.9km)を任されたのはこちらも大学駅伝初出場となった有馬 圭哉(2年)。監督の期待にしっかりと応え、積極的な走りで東洋大学との差をさらに20秒縮めて最終ランナーへ襷を託した。

 

8区細谷恭平(4年)

 そして最終8区(19.7km)を任されたのは、今年の箱根駅伝5区の山登りで爆発的な走りを見せた細谷 恭平(4年)。この大会で一番距離が長く、過去には様々な逆転劇を生んできた区間でもある。細谷は万全の状態ではなかったものの各大学のエースに負けない気迫で走りきり、前回大会より1分37秒上回る総合タイム5時間17分59秒の第6位、本学歴代最速タイムでフィニッシュ。全員の力で次回大会へのシード権を掴み取り、今大会の幕を閉じた。

 

 

 レース後、川崎監督は「学生は5位を目標としていたので不満は残りますが大きなミスがなかったのが今回の結果に繋がったと思います。『選手全員が区間一桁順位で走ればそこそこの順位にはなる』と話しています。今回も高砂だけは10位でしたが他はみんな区間一桁でした。ただ、区間一桁でも全部一桁後半です。このままでは箱根は戦えません。箱根まであと2ヶ月あります。今日のメンバー以外にも力のあるメンバーがたくさんいますので切磋琢磨して彼らの掲げる目標を自力で掴めるように意識を持って取り組ませたいと思います。すぐに強くはなれません。ただ意識だけは変えることができます。意識改革にこれから取り組みたいと思います。」と来年の箱根駅伝への意気込みを語った。

【総合成績】
順位 大学名 タイム
1 神奈川大学 5時間12分49秒
2 東海大学 5時間14分07秒
3 青山学院大学 5時間15分22秒
4 駒澤大学 5時間15分59秒
5 東洋大学 5時間16分29秒
6 中央学院大学 5時間17分59秒
7 早稲田大学 5時間19分08秒
8 帝京大学 5時間19分39秒
9 山梨学院大学 5時間20分32秒
10 法政大学 5時間20分59秒
【個人成績】
区間 選手 タイム 区間順位 総合順位
1区(14.6km) 大森 澪(4年) 43分38秒  6位 6位
2区(13.2km) 新井 翔理(4年) 39分14秒 9位 7位
3区( 9.5km) 廣 佳樹(3年) 27分57秒 8位 7位
4区(14.0km) 高砂 大地(2年) 41分05秒 10位 7位
5区(11.6km) 市山 翼(3年) 35分05秒 6位 6位
6区(12.3km) 髙橋 翔也(1年) 36分18秒 6位 6位
7区(11.9km) 有馬 圭哉(2年) 35分12秒 7位 6位
8区(19.7km) 細谷 恭平(4年) 59分30秒 9位 6位

第29回出雲駅伝結果報告

第29回出雲駅伝 1区大森選手 2017年10月9日(祝)学生三大駅伝の開幕戦となる「第29回出雲全日本大学選抜駅伝」が島根県出雲市にある出雲大社正面鳥居前から出雲ドーム前までの6区間45.1キロで争われた。本学は3年連続8回目の出場となり、前回大会過去最高位だった4位を超える成績が期待された。スタート時の気温は27.5度と前回大会より7度も高く、この暑さが今回のレースをより厳しいものにしたのであった。

 1区(8.0km)を任されたのは大森澪(4年)。各大学とも1区で良い流れをつくって優位にレースをすすめたいとの思いから主力選手が配置されるなか、終始先頭グループでレースをすすめた。残り2キロを切ったところで東海大学がロングスパートをする際にも持ち前の力強い走りで必死に食らいつき3位争いの4校の中から抜け出しトップと13秒差の3位(23分29秒)で2区へ襷を繋いだ。

 2区(5.8km)は前回大会で1区を走った横川巧(2年)。彼のトレードマークとなった丸刈りにハチマキ姿で登場。残り1キロ手前で後続から区間新ペースで迫ってきた青山学院大学の田村選手に抜かれたが、再度抜き返す根性を見せるも最後は及ばず4位で3区へ繋いだ。

第29回出雲駅伝 4区廣選手 エース区間と呼ばれる3区(8.5km)を任されたのは前回大会6区で好走した高砂大地(2年)。4位で襷を受け、最初の1kmで前を行く青山学院大学、神奈川大学に追いつき2位グループを形成。しかし、西代橋の上りにかかったあたりでの強烈な向かい風の中、必死に前を追いかけるも後半はやや脱水症状となり一つ順位を落とし5位でリレーした。

 4区(6.2km)は前回大会5区を走った廣佳樹。前を行く神奈川大学にすぐに追いつき並走を続ける我慢の走りが続く。残り1km付近から一気にペースを上げ、神奈川大学を突き放し区間3位の見事な走りで4位に順位を上げてルーキーの高橋翔也に襷を繋いだ。

 5区(6.4km)を任されたのは、市立船橋高校出身の高橋翔也(1年)。直前の日体大記録会10,000mを29分02秒98と自己ベストを大きく更新して今大会に臨んだ。向かい風の中しっかりとした足取りで危なげない走りを披露。前を行く東洋大学と48秒差で受け取った襷を11秒差に大きく詰め、しっかりと役割を果たして最終区間へと繋いだ。

第29回出雲駅伝 5区高橋選手 今大会最長区間の最終6区(10.2km)を任されたのは、川崎監督が今年度の活躍を期待し起用した福岡海統(3年)。しかし、10月とは思えない強い日差しと暑さのせいか福岡のペースは上がらず区間14位と失速、順位を4つ落し8位でゴールした。

 レース後、川崎監督は「6区は期待していただけに少し残念でしたが、5区まではある程度の存在感を示せたと思います。全日本大学駅伝、箱根駅伝に向けてある程度やれるという気持ちになれたので徐々に上げていきたいと思います。」と全日本大学駅伝(11月5日)、箱根駅伝(来年1月2・3日)での巻き返し、そしてこれからの活躍を期待させるものであった。

成績 8位
総合タイム(45.1km) 2時間16分14秒
出雲駅伝の感想
1区:大森 澪選手
1区としての責任と、自覚を常に頭に入れて走りました。あまり得意な距離ではありませんでしたが、沿道からの応援などもあり、最後まで粘りきれました。
2区:横川 巧選手
区間賞が取れず悔しい。
3区:高砂 大地選手
ハイペースや起伏、風すべての条件に対しての準備不足また日頃の対応・対策不足だったと感じます。ラストスパートの絞り出しをもっとできるようにしたかったです。
4区:廣 佳樹選手
暑さと向かい風の中でのレースでしたが、条件は全員一緒なので積極的な気持ちで走ることができましたが、後半、大幅に失速してしまい大きな課題が残りました。
5区:高橋 翔也選手
積極的な走りができたのですが後半失速してしまい前に追いつくことができませんでした。沿道の応援のおかげで失速しても粘って走れました。
6区:福岡 海統選手
5区までの皆が頑張ってくれたのに自分だけ力を出し切れず粘れませんでした。アンカーとして情けなく思いました。
箱根駅伝に向けての抱負
1区:大森 澪選手
チームに置かれている自分の立場をしっかり考え、チームに必ず貢献します。
2区:横川 巧選手
中央学院旋風を巻き起こします。
3区:高砂 大地選手
気持ちを切り替え、これ以上に強い気持ちで練習します。
4区:廣 佳樹選手
上級生の自覚と責任をしっかりと持ち、普段から練習し、チームに尽くすレースをします。
5区:高橋 翔也選手
スタート地点に立ったら1~4年生関係ないので積極的な走りをしてチームに貢献したいです。世代トップの活躍をしたいです。
6区:福岡 海統選手
物怖じせず自分の走りをしたいです。どんな状況でも走れるようにします。