学部紹介

学部長あいさつ

商学部長 飯島 寛一(いいじま かんいち)
飯島 寛一 商学部長

 中国の春秋時代の思想家孔子は紀元前500年程前に彼の著『論語』の「爲政」において次のように言っております。「知之爲知之。不知爲不知。是知也。」(之を知るを之を知ると為し、知らざるを知らずと為す。是れ知るなり)と。私の「座右の銘」です。真に「わかった」ということを最も端的に表したものでしょう。さらにその2行まえには、「学而不思則罔。思而不学則殆。」(学びて思わざれば則ちくらし、思いて学ばざれば則ちあやうし)とあります。「教わるだけで自ら考えることをしなければ、真にモノにすることはできない。一方、自分で考えるだけで人から学ぼうとしないのも危ういものである」と。これは「わかった」に至る道筋を示したものでしょう。学問することの姿勢を説いたものです。朝から晩までただひたすら考え抜いてもそこから展開する世界は限度があります。ときには他の人にアドバイスをもらうことは、そこから飛躍するために必要なことです。大学で学ぶということの意味もそこにあります。ただ単に暗記して知識を増加させるだけでは何にもなりません。クイズを解くだけが人生ではありません。知ったことを自分なりに昇華して応用して自らの血となり肉となりに変換していくことが重要です。ドイツの哲学者ヘーゲルは人の頭脳の無限の広がりに期待しました。弁証法という方法で思考の道筋を描いたのです。知識をどのように活用するか、更にそれが適切であるか否かはその使用方法に依存しているのです。大学では、学問の方法を学びます。それこそがまさに大工さんに与えられた鉋であり鋸なのです。ただし、上等のものか、粗悪なものかそのどちらかを手にするかは求める人次第です。そしてそれらの道具を用いて構築された建築物の評価は、それら道具に依存するところ大なのです。

 大学では、様々な専門の分野を学びます。商学部では商学は言うに及ばず経営学、会計学、経済学等々です。商学の体系の様々な分野の領域を知識として吸収してください。中央学院大学商学部では、7つのコースを設けています。それぞれ「商学総合コース」、「経営コース」、「国際ビジネスコース」、「会計コース」、「経済コース」、「情報コース」、「スポーツキャリアコース」です。このように多くのコースを設けたのは、多種多様な学問への欲求に答えるためです。どのコースでも十分な学問的水準にあります。学問を徹底的に追求したいなら更に商学部には大学院商学研究科を設けていますので、そこで更にもう一段高度な学問の水準に接することが出来ます。皆さんは遠慮なく各分野の専門家としての先生方から積極的にアドバイスを受けてください。そしてそれらを基盤として自らの求めるものを見据えて熟考し自らの発展を期待してください。思考が弁証法的に止揚され新たな時限の自分が構築されていくのを発見してください。多くの人は高いところが好きなようです。山のてっぺん、金メダル、優勝、資格試験合格等々。そこから眺める雄大な見晴らしにえも言われぬ喜びを感じることでしょう。そのような目眩く世界を学問は常に秘めているのです。それをできるだけたくさん経験してください。

※孔子(紀元前552年~紀元前479年)

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