学部紹介

平和学特別講義
平和の代償 ~人道援助の裏側を考える~

2015年7月

7月13日(月)、川久保文紀准教授(法学部)の「平和学」特別講義として、エドワード・パーソンズ氏(カナダ出身)をお招きした講演が行われました。(講演は全て英語で行われ、通訳を立教大学兼任講師の竹内雅俊氏にご協力いただきました。)

パーソンズ氏は現在、アフリカ連合のPKO(平和維持活動)で緊急医療援助に携わっており、人道支援活動の護衛、そして負傷した者の手当てを任務としています。特に、長年仕事をしてきたソマリアでの体験談を、映像を交えてお話しいただきました。「ソマリアで食糧支援を待つ人々のために、食糧を運びながら現地の武装勢力と闘い、時には犠牲者をださなければならない。そんなジレンマがありながらも、この活動を続けている。「平和の配当」の中には「平和の代償(犠牲)」が付き物であり、これをどう考えるのか。そんな裏が隠されていることを、わかってもらいたい」とパーソンズ氏は語っていました。

学生からは「日本はどのくらい支援に関わっているのか?」「運搬で命を落とす人と支援により命が助かる人の数のバランスをどう考える?」「この仕事で印象に残っていることは?」「どうしてこの活動をしようと思ったのか?活動をはじめた前と後では、考え方に変化は?」等の質問があり、パーソンズ氏の考え方を積極的に聞き出したいとの姿勢が感じられました。

参加学生の声(法学部行政コース1年 高橋 美帆さん)
平和学特別講義受講生1世界では今この瞬間も戦闘が起こっているということを、リアルに実感することができました。普段のニュースだけでは分からない、生の話を聞くことができて、自分にできることは何かを考えるきっかけになったと思います。世界でどんなことが起きているのか、これからももっと知りたいです。
参加学生の声(法学部現代社会と法コース4年 𠮷原 竜太郎さん)
平和学特別講義受講生2体験した本人からの話は非常に現実味がありました。
元々戦争の歴史や戦跡を見ることに興味があり、自分でもいろいろ調べ、戦争について多少なりとも知った気になっていましたが、今まで見てきたものはすべて過去の、つまり"戦争が終わった後のもの"だったと気づきました。現実の戦争についての知識が浅く、まだまだ甘かったと実感しました。
 

法学部「現代社会と法コース」の中心科目のひとつである「平和学」は、広島市と長崎市が推進する「広島・長崎講座」に認定されています。
公益財団法人広島平和文化センターが認定する「広島・長崎講座」とは、被爆者の「他の誰にもこんな思いをさせてはいけない」というメッセージの意味を学術的に整理・体系化し、普遍性のある学問として若い世代に伝えるための広島市・長崎市の取り組みです。後期授業では、公益財団法人広島平和文化センターの支援により、被爆者による講演を行う予定です。
また、10月24日(土)、25日(日)開催の大学祭「あびこ祭」では、さらなる平和教育の充実に向け、我孫子市や地元の関連団体に呼びかけながら、戦後70年特別企画として被爆者による体験談や、世界の核の現状をめぐる学生パネリストによるシンポジウムなどを企画しています。

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