学部紹介

茶道部の「主人公」
 ~中央学院大学 茶道部の活動~

2016年10月

茶室の掛け軸「主人公」中央学院大学茶道部は「主人公」という言葉を大切に日々稽古しています。大切なお茶会の時には「主人公」の掛け軸を飾って、お客様をもてなします。

「主人公」とは自分の中にいる本来の自分、もうひとりの自分のことです。いろいろな物事に悩み、執着するエゴの強い自分ではなく、純粋な自分が「主人公」なのです。

この言葉は、中国唐代の禅僧、瑞巖(ずいがん)和尚の言葉です。瑞巖和尚は毎日、「おい、主人公よ」と自分自身に呼びかけ、「はい」「しっかり目を覚ましておれよ!」「はい、はっきりしております」「これから先も、他人に瞞(だま)されてはいかんぞ」「はい」と自問自答したといいます。
「しっかり目を覚ましておれよ!」というのは起きているという意味ばかりでなく、「本来の自分であるように」ということです。人間は一生懸命やっているつもりでも、ともすれば本性、本心が眠ってしまいがちになるので、それが眠らないように、自分自身を叱咤激励して、絶えず本性を呼び覚ますことが必要なのだということです。周りに流されることなく、自分らしくあることが大切だという教えです。

茶道部の活動の様子大学創立50周年を迎える今回のあびこ祭では、部員全員が交代で亭主(茶をたて客をもてなす茶会の中心者)の補佐役である「半東(はんとう)」を務め、お客様に道具の説明やお茶をお配りする仕事をします。その中で、それぞれが自分なりの「主人公」とは何かを発表します。学生達からどんな「主人公」が語られるのかぜひ楽しみにしてください。

ここでは商学部4年小金井 元司さん(写真:着物の学生)の「主人公」を紹介します。

「一期一会」という言葉があるように、お茶会も同じお茶会が催されることはありません。お茶会一つひとつを大切にすることで、もてなす側とお客さまそれぞれにとって印象に残るお茶会になると思っています。
自分が考える「主人公」とは、周りに流されることなく自分の意志を持って行動することです。具体的なことを挙げると、人としての気遣いを忘れず、視野を広く持ち、困っている人にさり気なく手を差し伸べることができること、そしていつでも礼儀を忘れないことだと考えます。

茶道部の活動の様子茶道部はあびこ祭だけでなく、留学生交流会において留学生の茶道体験をサポートしたり、老人ホームの皆さんにお茶をふるまったりと、積極的に地域と関わりながら活動しています。今回のあびこ祭でもそれぞれの「主人公」を伝えられるお茶会を催したいと思っています。今後の茶道部の活躍にもぜひ注目してください。