学長室だより
大学創立60周年を教職協働への再出発元年に
1966年4月1日に開学した中央学院大学は、2026年4月1日をもって創立満60年を迎えました。高度経済成長期やバブル崩壊などを経て、社会の荒波に揉まれながらも、本学は着実に一歩一歩歩んで参りました。その間、本学を様々な意味で支えてくださった皆様に、この場をお借りして、心から御礼を申し上げます。61年目を走り出した大学の中で、いま私がとても重要だと考えていることの一つが、「教職協働」です。大学で働く者は大きく分けて「教員」と「職員」という2つのカテゴリーに分かれます。教員と職員とでは、大学に着任するまでの道のりも、大学での業務の内容や指揮系統も、大きく異なる部分があります。「教員の立場」と「職員の立場」の違いがそれぞれの思考様式にも影響を与え、そこに個人の個性も加わって、お互いにコミュニケーションが順調にいかない場合もあるかもしれません。
しかし、教員も職員も、同じ大学に勤め、そこで収入を得て生活を成り立たせています。同じ学生の皆さんに日々接し、その学生の皆さんのために何ができるか、時には悩みや迷いを抱えながらも、前を向いて日々を過ごしています。つまり、教員も職員も同志だと言っても間違いではないはずです。
にもかかわらず、時として、教員と職員の間に必要の無い不協和音が流れるのは何故でしょうか。お互いが持っている、信念、こだわり、問題意識、危機感、そういうものを相手に伝える際に、思いが強すぎるせいか、時として乱暴な、相手へのリスペクトを欠いたかのような伝え方になってしまうことはないでしょうか。いかに目的が正しくても、手段を誤ると正当性は失われます。高楠順次郎先生が言われたと伝えられている「誠実」「謙虚」「温かい心」「奉仕」「感謝」「身を慎む」「反省」「研鑽」。これらは、学生に対する教えであると同時に、教職員にも、というより、教職員こそが大切にしなければならないものなのではないでしょうか。
私は、創立60周年を迎えた今こそ、私たち教職員は、「教職協働」の意味をもう一度考え直し、日々の職務、日々のやり取りの中で実践していくことを肝に銘ずるべきだと考えます。言いたいことは言う。でも言い方には最大限気をつける。常に合理的で相手への敬意を忘れないコミュニケーション(そのようなコミュニケーションを「2Rコミュニケーション」とも言います)を、ご一緒に追求していきませんか。
2026年4月16日
学長 大村 芳昭