キャンパスライフ
Campus Life

学位記授与式

令和2年度学位記授与式

令和3年3月20日(祝)に令和2年度学位記授与式が執り行われ、大学院商学研究科9名が修了、商学部、法学部、現代教養学部の学部生589名が卒業しました。

式典では、学位記の授与が行われ、市川学長より式辞がありました(以下に全文を掲載しております)。さらに、成績最優秀者、スポーツ功労者、資格取得者、千葉県知事賞受賞者、千葉県私立大学短期大学協会会長賞受賞者への特別表彰が行われました。

令和2年度学位記授与式01

学長式辞
本日、中央学院大学を卒業されるみなさんに、理事長、学部長を始めとする教職員一同とともに、心よりお祝い申し上げます。みなさんの卒業をもって、今日に至るまでの本学における卒業生の数は33,856名となります。

中央学院大学が1966年に商学部の単科大学として開学し、その後商学研究科が設置されて以来、すでに商学部は55年、法学部は36年、商学研究科は15年の歳月を数えており、現代教養学部は4年目にして、初めての卒業生を送り出すことになります。本日のみなさんと同じように、卒業の日を迎えて新しい人生へと旅立っていった多くの先輩たちも、それぞれに持てる力を発揮して精力的に活躍しています。これからのみなさんの人生にもきっとそのような場が待ち受けていることと思います。

令和2年度学位記授与式02

昨年から世界的なパンデミックを引き起こした新型コロナウイルスは、いまだに収束の気配もなく、私たちの隙をうかがうかのように、不気味な様相を呈しています。コロナ禍のため、大学生活最後の年をキャンパスで過ごすことがほとんどできなかったことで、みなさんもさぞかし無念の思いを感じておられることと思います。オンラインによる遠隔授業がやむを得ぬ対応であったとはいえ、その無念の思いに、本学もみなさんと変わるところはありません。

今日のこの学位記授与式の開催についても、満足のいく形ではないまでも、このように開催いたしましたのは、みなさんのこれからの人生への門出を祝福したいという思いからであり、その思いについてはどうぞご理解をいただければと思います。

このような、世界の歴史的事件の渦中に、人生の節目を迎えられたことは、多くの思い出とともに、人生の中に深く重なって記憶されることと思います。

ところで、この中央学院大学の母体である、日本橋簡易商業夜学校が創設されたのは、今から120年ほど前の1900年、明治33年のことでした。奇しくもこの年の9月、ロンドン留学を命じられた夏目漱石が、33歳で横浜港を発っています。創設者の一人、高楠順次郎博士は、漱石に先んじること10年の1890年、24歳の年に大きな希望を胸に秘めて、単身イギリスへと渡りました。よく知られている名言に、「どこかに続く道をたどるのではなく、道なき道を進み、自らの足跡を残すのだ」という言葉がありますが、その言葉そのままを実践するものでした。博士はイギリスのオックスフォード大学で勉学にいそしむとともにドイツ、フランスでの留学生活を送り、7年後に日本に帰国しました。そして新しい学校の設立に奔走し、本学の母体を創設したのです。そして「誠実に謙虚に生きよ 温かい心で人に接し奉仕と感謝の心を忘れるな 常に身を慎み反省と研鑽を忘れるな」という言葉を残したとされています。本学の建学の精神である「公正な社会観と倫理観の涵養」は高楠博士のこの言葉に基づいたものであるということを、中央学院大学で学んだものとして、ぜひ記憶にとどめておいていただきたいと思います。

そして今、政治の世界を始めとする昨今の社会状況に鑑みれば、「公正な社会観と倫理観」という言葉が、単に額縁に収められ壁に飾られた言葉ではなく、まさに普遍性と重要性を持った言葉として、現実感をもって感じていただけるのではないかと思います。私たちに求められるのは、成熟した、しなやかな倫理観なのではないでしょうか。

先ほど触れましたように、世界はあっという間に新型コロナウイルスに襲われ、それは、いまだ収束を見ぬままに、人類の悲劇と化すかのような様相を呈しています。その一因が現代文明の発達にあるとすれば、高楠とほぼ同じ年代を生きたフランスの哲学者アンリ・ベルクソンが語る言葉、「人類は自らが成し遂げた進歩の重みになかば押しつぶされてうめいている。人類は未来が自分次第だということをよく分かっていないのだ。まず第一に、自分が生き続けたいのかどうか自らの責任で考えなくてはならない」の一節は、本来の意味を離れ、文脈を超えて、私たちに私たち自身の未来の選択を問いかけているようにも思います。

これまで人類は幾たびも大きな試練を経験してきましたが、そのたびごとに生命の炎を絶やすことなく、命をつないできました。人類の未来は、私たち自身にあるのです。自らの責任で自分の人生を考え、そして、どんな障壁が立ち塞がろうと、それを乗り越えて生きていかねばなりません。みなさんも中央学院大学の4年間で得た叡智をもって、自分を見失うことなく、高楠のように新たな未来を切り開いていっていただきたいと思います。

私たちは、高楠博士の「誠実に謙虚に」と「反省と研鑽」を胸に置きつつ、その言葉を信じて、ともに前に進んでいこうではありませんか。

ご卒業本当におめでとうございます。
 
中央学院大学
学長 市川 仁

令和2年度学位記授与式03

令和2年度学位記授与式04

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卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
皆さんのますますのご活躍とご健勝をお祈りいたします。