駅伝部

      学生三大駅伝(出雲・全日本・箱根)出場!

      学生三大駅伝報告レポート

      2018年度

      「第95回東京箱根間往復大学駅伝競走」結果報告 (2019/01/2・3)

      総合10位で5年連続のシード権を確保

      1区 川村 悠登(3年)
      17年連続20回目の出場となった箱根駅伝。切り込み隊長の役目を託されたのは、今季1万mで28分39秒39(大学歴代5位)を記録するなど成長著しい川村 悠登(3年)だ。出雲駅伝でも1区4位と好走しており、初めての箱根駅伝にも「思ったほど緊張しなかったですし、いつも通りの感じでレースに臨むことができた」と明かす。
      序盤はスローペースで進む集団の中で力を溜めていたが、18km過ぎで東洋大・西山 和弥(2年)が仕掛けたところでついていくことができず、終盤は徐々に後退して14位で鶴見中継所へ。「自分の走力不足が身に染みてわかった」(川村)と納得の結果は得られなかった。川崎 勇二監督は1区を「先頭と15秒差でつなげれば」と想定していたが、実際には先頭の東洋大から39秒差。チームとしてはやや想定外の出だしとなった。

      2区 髙橋 翔也(2年)
      各校のエースが集う〝花の2区〟を任されたのは髙橋 翔也(2年)。前回の箱根では1年生ながら4区区間10位と上々の箱根デビューを飾っており、今季は出雲(3区8位)、全日本(1区6位)でも好走している。川崎監督は期待の2年生に「区間ひとケタが狙える」と高い評価をつけていたが、髙橋は1区からの悪い流れを断ち切ることができなかった。
      序盤は明治大学、日本体育大学、帝京大学と11位争いを繰り広げていたが、他校のエース級に圧倒され、中盤から失速。順位を2つ落とす区間16位。「残り3kmで切り替えられないくらい脚が動かなかった。全体的にレベルが高くて、今の自分では太刀打ちできない」と、髙橋は自身の走りを悔やんだ。

      3区 栗原 啓吾(1年)
      往路序盤で先輩が苦戦する中、3区を任された栗原 啓吾(1年)は非常に落ち着いた走りを披露した。序盤で後ろから追ってきた明治大学に抜かれ、さらに早稲田大学に追いつかれる状況でも「初めての箱根で不安もあったけど、前半から予定していたペースで走れた」と、自分の設定タイムを忠実に守り、後半にかけて猛チャージ。ラスト3kmで、並んでいた早稲田大学を突き放すと、前を行く日本体育大学、日本大学をかわし、前の中継所から1つ順位を上げる15位(区間13位)で4区へ中継した。
      栗原は群馬・東農大二高時代に5000m14分05秒45を記録した期待のルーキー。今季は1年生ながら出雲、全日本の両駅伝にも出走し、距離が延びる箱根の舞台でも、「初めての箱根にしては上出来。栗原が後半盛り返してくれたおかげで流れが変わった」と指揮官が評価するほどの結果を残した。

      4区 有馬 圭哉(3年)
      山上りに入る前の重要な区間として位置付けられる4区には、前回8区で区間10位の走りを見せた有馬 圭哉(3年)が起用された。タスキを受けた時点でシードラインから1分39秒遅れていたが、有馬は区間6位の好走でその差を46秒とし、13位に順位を押し上げた。
      「3区の栗原が流れを変えてくれたので、それが刺激になりました。後ろから追い上げてきた早稲田大学の選手が自分の設定より速いペースだったのですが、必死に食らいついていけたのが良かったです」と有馬。後輩が引き寄せた流れをさらに加速させ、小田原で待ち受ける5区の同級生へタスキを託した。

      5区 高砂 大地(3年)
      最大標高874mの山を駆け上がる5区では、昨年度の全日本大学駅伝以来1年2ヶ月ぶりのレース復帰となる高砂 大地(3年)が大仕事をやってのけた。高砂は13位でタスキを受けると、7km地点の大平台までに前の東京国際大学に追いつき、10km過ぎには中央大学を抜いて11位に浮上。20km手前で明治大学をかわし、3人抜きの10位で芦ノ湖のフィニッシュ地点に飛び込んだ。
      高砂本人は「目標としていた1時間12分台には届かなかったですし、予想以上の寒暖差にやられました」と振り返るが、1時間13分08秒の区間9位は復帰レースとしては上出来な結果と言える。これまで度重なる故障などで戦列を離れていたが、1年時に花の2区を任された高いポテンシャルを発揮し、エースとしての役割を全うした。

      6区 樋口 陸(4年)
      6区は4年連続出場となった樋口 陸(4年)。9位の帝京大学を2秒差で追う絶好のポジションで走り始めたが、今回は4年間で最も苦戦する山下りとなった。区間5位の58分44秒で駆け抜けた帝京大学・島貫 温太(3年)にまったくついていけず、逆にスタート時は42秒も差があった11位の明治大学に、4.8km地点の芦之湯で7秒差まで詰められる展開。最後まで抜かれることはなかったものの、樋口は4年間でワーストの区間12位(60分14秒)で最後の箱根を終えた。
      当初、川崎監督は「59分くらいではいける」と想定しており、今回の樋口の走りには「誤算だった」と肩を落とした。本人は「空回りしてしまった」とレースを振り返り、シード権獲得は7区以降の後輩に託されることになった。

      7区 吉田 光汰(1年)
      7区は出雲、全日本の両駅伝にも出場している吉田 光汰(1年)が初めての箱根路に挑んだ。吉田は後ろから追い上げてきた明治大学・小袖 英人(2年)に逆転され、11位に転落。だが、「監督には後半勝負だと言われていたので、徐々に追い上げて行ければ」と、1年生ながら冷静にレースを組み立て、その後、失速した明治大学を再逆転してみせる。
      前を走る9位の拓殖大学との差も2秒詰め、「区間順位(16位)は悪いですけど、設定タイムとほぼ同じで走れているので、力は発揮したと思います」と監督が評価するほどの仕事を果たした。とはいえ、この時点で9位と30秒差、11位と27秒差の10位。運営管理車に乗る監督にとってはヒヤヒヤの展開が続いた。

      8区 大濱 輝(3年)
      例年、川崎監督が重視する傾向のある8区は、学生駅伝初出場となる大濱 輝(3年)が力走を見せた。「あまり前のことは意識せずに、各ポイントのタイム設定を守ることだけを考えて走っていました」というが、その心構えが奏功した。じわりじわりと9位の拓殖大学に迫り、15km過ぎの遊行寺坂を過ぎてから一気に逆転。レース終盤に差し掛かり、ようやくひとケタ順位に浮上した。
      大濱は自らの設定タイムを10秒上回る1時間6分00秒で走破し、区間5位。これには指揮官も「ギリギリまで長山(瑞季、3年)にするか迷っていたのですが、すごく良い走りをしてくれた」と賛辞を惜しまなかった。拓殖大学を逆転したことで、全日本大学駅伝の推薦出場枠(前回の全日本でシード権を獲得した大学以外の箱根上位2校)に突入。9区以降は、いかに「9位」を死守するかという戦いに変わっていった。

      9区 釜谷 直樹(4年)
      9区を任されたのは釜谷 直樹(4年)。全日本でも長距離区間の7区を担った実力者だが、今回は気負いがあったのか、最初の1kmを「2分38秒くらい」で突っ込んでしまう。案の定、中盤以降は失速し、鶴見中継所では10位拓殖大学と29秒差、11位明治大学とも57秒差と迫られ、後続の大学に逆転シードの可能性を与えてしまった。
      「調子は良かったのですが、前半飛ばし過ぎました。後半は全然ダメだったですね」と川崎監督も辛口評価。兵庫県の名門・西脇工高の出身で、コツコツ力をつけて4年目にして初めて箱根出走のチャンスをつかんだが、心残りのある走りで終わってしまった。

      10区 石綿 宏人(2年)
      すべてが決まる10区は、川崎監督が「復路で一番自信を持って送り出した」という石綿 宏人(2年)。暑さにも風にも強い選手として信頼の高い選手だが、この日は本来の走りが見られなかった。途中から吹き荒れた向かい風に苦しみ、後ろから猛追する拓殖大学に逆転を許してしまう。運営管理車に乗る監督から「何としても前につけ!」と檄が送られるが、最後まで自身の走りを取り戻せず、前回と同じ10位でフィニッシュ。石綿は区間9位と特別悪い走りではなかったが、指揮官の高い期待に応えることは叶わなかった。
      主将の廣 佳樹、前回2区の市山 翼(ともに4年)、副将の藤田 大智、1万m28分29秒12を持つ横川 巧(ともに3年)らを故障などで欠く苦しいオーダーだったが、これで箱根駅伝の5年連続シード権を確保した。しかし、全日本大学駅伝の推薦出場をあと一歩で逃したこともあり、陣営に笑顔は見られなかった。
      「秩父宮賜杯第50回全日本大学駅伝対校選手権大会」結果報告 (2018/11/4)

      ベストメンバー組めず14位も箱根につながる激走

      第50回大会という節目を迎えた全日本大学駅伝は、今回から1~7区の距離がリニューアル。〝新たな戦い〟となってスタートした。各校の指揮官が区間配置に頭を悩ますなか、中央学院大学のチーム状況は深刻だった。

      1年時からチームの主軸として活躍してきた横川 巧(3年)と高砂 大地(3年)が出雲駅伝に続いてエントリー漏れ。今年の箱根駅伝で2区を務めた市山 翼(4年)、出雲1区を区間4位と好走した川村 悠登(3年)も当日のオーダー表に名前がなかった。

      ベストメンバーを組むことができず、川崎 勇二監督は、「主力の故障もあり、駅伝にならないような状況でしたので、箱根のことを考えて、いつもなら使わないような区間に選手を起用しました」と〝経験重視〟のレースで臨んだ。

      そのなかで1区髙橋 翔也(2年)はトップの帝京大と9秒差の5位と好発進する。2区廣 佳樹(4年)はキャプテンの意地で踏ん張るも、スピードランナーを相手に大苦戦。9位に転落した。アップダウンのある3区と4区は1年生を抜擢。3区栗原 啓吾は早稲田大学にかわされるも、神奈川大学を抜いて順位をキープした。しかし、4区吉田 光汰が順位を3つ落とすことになる。

      「1区髙橋は順位的にまずまずでしたけど、切り替えが得意ではないので、ラストで置いていかれました。廣は2区向きではありませんが、チームが危機的な状況だったので、主将としてキャプテンシーを見せてくれるかなと思って、あえて起用しました。3区栗原は結果として良くなかったですけど、各校の主力を相手によく走りました。4区吉田は起伏に対応できる能力があると思っていましたが、現状では厳しかったですね」(川崎監督)

      今大会からシード権が6位から8位以内に拡大。4区終了時で中央学院大学は12位で、シード権ラインまで1分03秒差につけていた。後半区間で巻き返しが期待されたが、5区以降も厳しい戦いが待ち構えていた。

      5区藤井 雄大(3年)と6区石綿 宏人(2年)は1つずつ順位を下げて、7区釜谷 直樹(4年)は14位をキープ。最終8区の有馬 圭哉(3年)はアグレッシブな走りで前を行く順天堂大学を抜き、一時は13位に上がるもゴール手前で再度逆転を許してしまい12回目の伊勢路は総合14位でレースを終えた。

      「最近頑張っていた藤井を5区に、箱根に近い距離を体験させたかった石綿を6区に起用しました。結果はもう少しでしたけど、良い経験になったと思います。学生駅伝初出場だった7区釜谷は、練習はできていてもやってみないと分からない部分がありましたが、及第点です。箱根の復路に使える見通しがついたかなと思います。8区有馬は前半攻めた結果です。積極的なタイプではありませんが、気持ちの面でも頑張ってくれました」(川崎監督)

      出雲では3年生以下のメンバーで6位に入ったが、全日本の戦いは甘くなかった。14位という結果は、2013年以降の学生三大駅伝で2014年の全日本に並ぶワースト順位。しかし、そのときは箱根駅伝で8位に食い込み、「4年連続シード」の足掛かりとなっている。

      「不安なところが全部出てしまい、ある意味、実力通りです。でも、適正のない区間に起用して、悪いなりにも収穫はありました。今後は不安要素をなくすためにも、故障者をひとりでも早く復帰させたい。そして箱根駅伝に向けて、チーム一丸となって取り組んでいきたいです」(川崎監督)

      5年連続シードを目指し、さらに上位へ。記念すべき20回目の出場となる箱根駅伝で真の実力を発揮した。
      「第30回出雲全日本大学選抜駅伝競走」結果報告 (2018/10/8)

      若手主体で6位と健闘!

      学生三大駅伝の開幕戦となる出雲駅伝。4年連続9回目の出場となった中央学院大学は、出場21チーム中6位の結果を収め、6人中5人が2年生以下という若手主体のオーダーで一定の成果を挙げた。

      スタート時の気温は24.5℃。「直射日光が厳しく、体感では去年(27.5℃)よりも暑かった」と、川崎勇二監督が話すほどの厳しい気象条件で、第30回大会の幕が明けた。チームの先陣を切る1区は、9月下旬の日体大長距離競技会で10000m28分39秒39(大学歴代5位)の好タイムをマークした川村悠登(3年)。今季絶好調の勢いをそのままに、先頭から16秒差の4位と好発進した。

      「タイム的には良いとは思いませんが、暑いコンディションを考えれば良く走ったと思います。他大学のメンバーを考えても、青学大(橋詰大慧)と東洋大(相澤晃)以外とは互角に戦えると思っていたので、予想通りの結果でした」(川崎監督)

      2区の栗原啓吾(1年)、3区の髙橋翔也(2年)は順位を1つずつ落とし、総合6位で4区の吉田光汰(1年)へタスキリレー。5月の関東インカレ2部3000m障害で2位に輝いた期待のルーキーは、区間トップの青山学院大学・吉田圭太(2年)とわずか20秒差の区間6位にまとめ、5位の帝京大学と同タイムの6位でタスキを繋いだ。

      「2区はスピードランナーが揃う厳しい区間ですが、その中でも栗原はよく耐えた。及第点をあげてもいいのかなと思います。3区の髙橋は(身体の)線が細いタイプなので、向かい風の弱さが出てしまいました。彼は9月に10000m28分台(28分54秒68)に入りましたが、まだまだタフさが足りません。4区の吉田は、初めての大学駅伝にしてはよくまとめたと思います。1年生の中では1番夏合宿で練習ができたメンバーなので、今後はもう少し積極的な走りを期待したいです」(川崎監督)

      5区の青柳達也(1年)は区間10位と力を出し切れなかったが、アンカー6区の石綿宏人(2年)が積極的な走りで前との差を詰め、前を走る帝京大学と2秒差の6位でフィニッシュ。この順位は2016年の4位に次ぐ過去2番目タイの成績だ。

      「今回の出雲は、まずは(駅伝未経験者を)経験をさせること、そして今季成長を見せた川村、髙橋、石綿が主要区間でどれだけ他大学と戦えるか、その2点を試す狙いでオーダーを組みました。総合6位は予想よりも良かったですし、この先もミスさえしなければ順位はついてくるかなと思います」と、レースを総括した川崎勇二監督。主力の上級生を外した“お試しオーダー”でもこれだけの順位で走れたことは、今後の自信につながったに違いない。11月4日の全日本、そして正月の箱根駅伝へ向け、弾みがついた様子だ
      総合成績第6位
      総合タイム(45.1km)2時間15分04秒

      2017年度

      「第94回東京箱根間往復大学駅伝競走」結果報告 (2018/01/2・3)

      4年連続シードを達成!最上級生の好走光る!

      「総合5位」を目指して、16年連続19回目の箱根駅伝に挑戦した中央学院大学。
      3区終了時で17位と苦戦するも、5区細谷恭平(4年)が5人抜きを披露。
      最後は10位でゴールを迎え、大学初となる4年連続シードを獲得した。
      1区大森が9位と好発進
      緊張感あふれる1区は〝切り込み隊長〟の大森澪(4年)に託された。副将の大森は前回も区間8位と好スタートを切っており、今季は出雲(区間3位)と全日本(区間6位)でも1区を担当。常に安定した成績を残してきた選手だ。
      ハイペースで進む集団のなかでじっくりと力を溜めた大森は、18㎞付近の六郷橋で集団がバラけた後も粘りの走りを見せる。区間賞を獲得した東洋大学の西山和弥(1年)に36秒差をつけられたが、チームが目標とする5位(青山学院大学)とは11秒差の9位にとどめるなど、立派に最後の大役を果たした。

      当日変更の市山が粘る
      花の2区は、前回2区を務めた高砂大地(2年)が準備していたものの、故障の影響で仕上がりが遅れた。そのため8区を予定していた市山翼(3年)が当日変更でエース区間に入った。
      シード圏内でタスキを受けた市山は、他校のエースに遅れはしたが、区間17位と踏ん張った。シードラインである10位(順天堂大)から57秒差の14位で戸塚中継所へタスキを運んだ。
      「急な起用でしたので、仕方ありません。よくまとめてくれました」と川崎勇二監督。
      今季はチーム内でも特に成長を見せた市山が重圧のかかるエース区間で奮闘した。

      期待の横川がペースダウン
      2年連続で3区を任された横川巧(2年)は、同区間にエントリーされた選手中2番目となる、1万m28分29秒12のスピードを持つ。全日本大学駅伝の直前に故障をした影響で仕上がりは万全ではなかったが、順位を上げる役目が期待されていた。
      ところが前半から持ち味である積極性が見られず、徐々に後退。平塚中継所には17位でたどり着き、3つ順位を落とした。
      「不安もあり、チームの足を引っ張ってしまいました」と自身の走りを悔やんだ横川。
      後続の選手に巻き返しを託すことになった。

      ルーキー髙橋が奮闘
      4区髙橋翔也(1年)は出雲・全日本の両駅伝に出場して、ともに区間6位と好走を見せている〝未来のエース〟候補。厳しい展開のなかでも落ち着いた走りを披露し、1つ前を走っていた大東文化大学をかわして16位に浮上した。
      「沿道は人が多くて、楽しく走ることができました」と高橋。準エース区間で区間10位という堂々の箱根デビューを飾り、〝山のエース〟にタスキを渡した。

      今回も細谷が山上りで快走
      山上りの5区は、今回もこの男が快走を見せた。前回11位から7位へ順位を押し上げ、6位入賞の立役者となった細谷恭平(4年)だ。予想外の順位に焦りが出たのか、「予定よりもかなり速く突っ込んでしまいました」と細谷。序盤は監督の指示通りに走れなかったというが、10㎞付近で1分以上前にいた山梨学院大学をかわすと、芦之湯(15・8㎞地点)までに國學院大學、駒澤大学、帝京大学をとらえた。
      終盤には神奈川大学も抜き去り、芦ノ湖の往路ゴールに11位でフィニッシュ。4位の拓殖大まで1分38秒という僅差でタスキを運び、復路に希望をもたらした。区間賞には33秒届かなかったものの、前々回の8区、前回の5区に続き、3年連続となる区間3位。最後の箱根路でも輝きを放った

      ヒヤヒヤの復路 シード権は死守

      6区樋口が意地の走り
      3年連続6区となった樋口陸(3年)は11位で芦ノ湖をスタートする。前回の箱根後に喉の手術をし、さらに度重なる故障が続き、復帰したのは11月。わずか1ヶ月半の練習で箱根を迎えることになったが、中盤まではさすがの走りを見せた。
      後方から追いついてきた帝京大学とともにシード圏内へ迫ると、芦之湯(9㎞地点)までに中央大学を抜き去り、徐々に前方との差を詰めていく。その後、帝京大学には突き放されたが、小田原中継所までに日本体育大学をかわし、1つ順位を上げる力走。区間6位と意地を見せた。
      「上り坂とラスト3㎞で区間上位の選手に離され、タイムは良くありませんでした」と樋口。自身の走りには納得していなかったが、シード圏内にタスキを押し上げた。

      主将・新井が区間6位
      7区は主将・新井翔理(4年)が最後の箱根駅伝に挑んだ。前回と前々回は4区を担ったが、今回は復路にまわり、シード権争いにおけるポイント区間に配置された。
      7位(帝京大学)から11位(日本体育大学)までが31秒差という大混戦のなか、新井は順天堂大学をかわして9位に浮上する。その後、区間2位と快走した日本体育大学にかわされ、10位に転落したが、新井は区間6位と好走。11位・順天堂大学との差を2分36秒まで開き、シード権はほぼ手中にしたように見えた。

      8区有馬で8位へ浮上!
      頼れるキャプテンからタスキを受けた箱根駅伝初出場の有馬圭哉(2年)。駅伝デビューとなった全日本大学駅伝で7区区間7位と好走し、指揮官の信頼を得た成長株だ。有馬は積極的な走りで前を行く拓殖大学、帝京大学に追いつき、8位集団のなかでレースを進めた。
      「前の2チームに追いついてからは風に負けてしまいました」と有馬は口にしたが、戸塚中継所では2校を引き離し、今大会では最高位となる8位でタスキリレー。これには川崎監督も「焦ることなく自分の力を発揮してくれた」と高い評価をつけた。ただし、11位の順天堂大学との差は1分40秒にまで縮まっていた。

      9区廣で再び10位へ転落
      復路のエース区間である9区には、前回8区の廣佳樹(3年)が起用された。廣は後ろから追い上げてきた拓殖大学、帝京大学と再び8位グループを形成。両校とも2年生だったことから、先輩として引き離しにかかりたいところだったが、後半に突き放され、鶴見中継所では10位に転落した。さらに後ろからは順天堂大学が迫ってきて、その差は1分04秒。「有馬が前との差を詰めてくれたにも関わらず、順位を下げてしまいました」と廣は悔しがった。前回(8区)と同じ区間13位に終わり、不完全燃焼になってしまった。

      藤田がシード権を死守
      前を走る9位帝京大学とは50秒差もあり、いかにシード権を確保するかが焦点となった最終10区。終始単独走となった藤田大智(2年)は、「遅いペースからなかなか抜け出せなかった」(川崎監督)と、思うようにペースが上がらない。鶴見中継所では1分04秒あった11位の順天堂大学・花澤賢人(4年)とのリードはみるみる縮まっていき、新八ツ山橋(13・3㎞地点)で45秒、御成門(18・1㎞地点)で22秒と、つかまるのは時間の問題かと思われた。
      ところが、その後は花澤のペースが鈍り、差が縮まらなくなる。藤田は後ろからの追い上げを肌で感じながらも必死に逃げ、ついに10位で大手町へ帰ってきた。

      「こんなに疲れた2日間はありませんでした」と振り返った川崎監督。今回はミスも多かったが、どうにか10位は死守して、大学初となる〝4年連続シード〟を達成した。
      「秩父宮賜杯第49回全日本大学駅伝対校選手権大会」結果報告 (2017/11/5)

      6位入賞で2年連続のシード権獲得!

      2017年11月5日(日)、愛知県・熱田神宮西門前から三重県・伊勢神宮内宮宇治橋前の8区間106.8キロに27チーム(オープン参加2チーム含む)が出場する熱い戦い「第49回全日本大学駅伝対校選手権大会」が開催され、本学駅伝部は5年連続11回目の出場を果たした。午前8時の名古屋の天気は晴れ、気温12度、当日は風が強く吹く場面もあり、風を考慮して走らなければならないレースとなった。

      各大学のエース級の選手が揃った1区(14.6km)を任されたのは、監督からの信頼も厚い大森 澪(4年)。前月10月に行われた出雲駅伝でも1区を任され、昨年の同大会でも1区を走っている。序盤からペースの上げ下げも大きく、ハイペースとなる苦しいレース展開となったが、先頭とは差の無い第2集団に粘り強く食らい付き、トップと14秒差の6位で襷を繋いだ。

      2区(13.2km)を走るのは当日エントリー変更で起用となったキャプテンの新井 翔理(4年)。途中、全日本大学選抜チームを抜き5位に浮上したが、終盤に優勝候補の東海大学、青山学院大学に抜かれ順位を一つ落し7位で襷を繋いだ。

      3区(9.5km)を任されたのは廣 佳樹(3年)。前を走る青山学院大学に少し離されはしたものの安定した走りを見せ、順位を落とすこと無く襷リレー。

      そして、中盤の勝負どころである4区(14.0km)を任されたのは昨年も1年生ながら同区間3位の走りをみせた高砂 大地(2年)。強い日差しを正面から受け、気温も上昇し選手には苦しい状況ではあったが、襷を受け取った時点では前を行く6位の早稲田大学と20秒あった差をわずか2秒まで詰め、シード権争いを射程圏内に捉え襷を繋いだ。

      5区(11.6km)を任されたのは当日のエントリー変更で大学駅伝初出場となった市山 翼(3年)。中盤まで早稲田大学と並走していたが後半は徐々にペースを上げていき、最後は1分差まで引き離しシード権内の6位に順位を上げて襷を繋いだ。

      続く6区(12.3km)は出雲駅伝に続きエントリーされたルーキーの髙橋 翔也。前を行く5位の東洋大学との差を2分39秒から1分28秒まで縮め、過去最高順位だった前回大会の5位へ向け、気迫のこもった走りで期待に応えた。

      7区(11.9km)を任されたのはこちらも大学駅伝初出場となった有馬 圭哉(2年)。監督の期待にしっかりと応え、積極的な走りで東洋大学との差をさらに20秒縮めて最終ランナーへ襷を託した。

      そして最終8区(19.7km)を任されたのは、今年の箱根駅伝5区の山登りで爆発的な走りを見せた細谷 恭平(4年)。この大会で一番距離が長く、過去には様々な逆転劇を生んできた区間でもある。細谷は万全の状態ではなかったものの各大学のエースに負けない気迫で走りきり、前回大会より1分37秒上回る総合タイム5時間17分59秒の第6位、本学歴代最速タイムでフィニッシュ。全員の力で次回大会へのシード権を掴み取り、今大会の幕を閉じた。

      レース後、川崎監督は「学生は5位を目標としていたので不満は残りますが大きなミスがなかったのが今回の結果に繋がったと思います。『選手全員が区間一桁順位で走ればそこそこの順位にはなる』と話しています。今回も高砂だけは10位でしたが他はみんな区間一桁でした。ただ、区間一桁でも全部一桁後半です。このままでは箱根は戦えません。箱根まであと2ヶ月あります。今日のメンバー以外にも力のあるメンバーがたくさんいますので切磋琢磨して彼らの掲げる目標を自力で掴めるように意識を持って取り組ませたいと思います。すぐに強くはなれません。ただ意識だけは変えることができます。意識改革にこれから取り組みたいと思います。」と来年の箱根駅伝への意気込みを語った。
      「第29回出雲全日本大学選抜駅伝競走」結果報告 (2017/10/9)
      2017年10月9日(祝)学生三大駅伝の開幕戦となる「第29回出雲全日本大学選抜駅伝」が島根県出雲市にある出雲大社正面鳥居前から出雲ドーム前までの6区間45.1キロで争われた。本学は3年連続8回目の出場となり、前回大会過去最高位だった4位を超える成績が期待された。スタート時の気温は27.5度と前回大会より7度も高く、この暑さが今回のレースをより厳しいものにしたのであった。

      1区(8.0km)を任されたのは大森澪(4年)。各大学とも1区で良い流れをつくって優位にレースをすすめたいとの思いから主力選手が配置されるなか、終始先頭グループでレースをすすめた。残り2キロを切ったところで東海大学がロングスパートをする際にも持ち前の力強い走りで必死に食らいつき3位争いの4校の中から抜け出しトップと13秒差の3位(23分29秒)で2区へ襷を繋いだ。

      2区(5.8km)は前回大会で1区を走った横川巧(2年)。彼のトレードマークとなった丸刈りにハチマキ姿で登場。残り1キロ手前で後続から区間新ペースで迫ってきた青山学院大学の田村選手に抜かれたが、再度抜き返す根性を見せるも最後は及ばず4位で3区へ繋いだ。

      エース区間と呼ばれる3区(8.5km)を任されたのは前回大会6区で好走した高砂大地(2年)。4位で襷を受け、最初の1kmで前を行く青山学院大学、神奈川大学に追いつき2位グループを形成。しかし、西代橋の上りにかかったあたりでの強烈な向かい風の中、必死に前を追いかけるも後半はやや脱水症状となり一つ順位を落とし5位でリレーした。

      4区(6.2km)は前回大会5区を走った廣佳樹。前を行く神奈川大学にすぐに追いつき並走を続ける我慢の走りが続く。残り1km付近から一気にペースを上げ、神奈川大学を突き放し区間3位の見事な走りで4位に順位を上げてルーキーの高橋翔也に襷を繋いだ。

      5区(6.4km)を任されたのは、市立船橋高校出身の高橋翔也(1年)。直前の日体大記録会10,000mを29分02秒98と自己ベストを大きく更新して今大会に臨んだ。向かい風の中しっかりとした足取りで危なげない走りを披露。前を行く東洋大学と48秒差で受け取った襷を11秒差に大きく詰め、しっかりと役割を果たして最終区間へと繋いだ。

      今大会最長区間の最終6区(10.2km)を任されたのは、川崎監督が今年度の活躍を期待し起用した福岡海統(3年)。しかし、10月とは思えない強い日差しと暑さのせいか福岡のペースは上がらず区間14位と失速、順位を4つ落し8位でゴールした。

      レース後、川崎監督は「6区は期待していただけに少し残念でしたが、5区まではある程度の存在感を示せたと思います。全日本大学駅伝、箱根駅伝に向けてある程度やれるという気持ちになれたので徐々に上げていきたいと思います。」と全日本大学駅伝(11月5日)、箱根駅伝(来年1月2・3日)での巻き返し、そしてこれからの活躍を期待させるものであった。

      出雲駅伝の感想

      1区:大森 澪選手
      1区としての責任と、自覚を常に頭に入れて走りました。あまり得意な距離ではありませんでしたが、沿道からの応援などもあり、最後まで粘りきれました。

      2区:横川 巧選手
      区間賞が取れず悔しい。

      3区:高砂 大地選手
      ハイペースや起伏、風すべての条件に対しての準備不足また日頃の対応・対策不足だったと感じます。ラストスパートの絞り出しをもっとできるようにしたかったです。

      4区:廣 佳樹選手
      暑さと向かい風の中でのレースでしたが、条件は全員一緒なので積極的な気持ちで走ることができましたが、後半、大幅に失速してしまい大きな課題が残りました。

      5区:高橋 翔也選手
      積極的な走りができたのですが後半失速してしまい前に追いつくことができませんでした。沿道の応援のおかげで失速しても粘って走れました。

      6区:福岡 海統選手
      5区までの皆が頑張ってくれたのに自分だけ力を出し切れず粘れませんでした。アンカーとして情けなく思いました。

      箱根駅伝に向けての抱負

      1区:大森 澪選手
      チームに置かれている自分の立場をしっかり考え、チームに必ず貢献します。

      2区:横川 巧選手
      中央学院旋風を巻き起こします。

      3区:高砂 大地選手
      気持ちを切り替え、これ以上に強い気持ちで練習します。

      4区:廣 佳樹選手
      上級生の自覚と責任をしっかりと持ち、普段から練習し、チームに尽くすレースをします。

      5区:高橋 翔也選手
      スタート地点に立ったら1~4年生関係ないので積極的な走りをしてチームに貢献したいです。世代トップの活躍をしたいです。

      6区:福岡 海統選手
      物怖じせず自分の走りをしたいです。どんな状況でも走れるようにします。

      2016年度

      「第93回東京箱根間往復大学駅伝競走」結果報告(2017/01/2・3)

      上りの5区に「救世主」現る

      1区の大森が流れをつくる
      2年連続でシード権を獲得している中央学院大学は、「5位以内」を目指して18回目の箱根駅伝を戦った。前回まで4年連続で1区を務めた潰滝大記(現・富士通)が卒業。新たにチームに「流れ」を作る役目を託されたのが大森澪(3年)だ。
      安定感のある大森で高速レースに対応する作戦だったが、予想に反してスローな展開になった。大森は集団のなかで冷静にレースを進めた。18㎞付近で遅れ始めるが、その後は踏ん張り、トップの東洋大学と22秒差の8位で鶴見中継所へ。スターターとしての役割を十分に果たした。本人も「調子が悪いなかでは、粘りの走りができたかなと思います」と自身の走りには納得していた。

      2区でルーキーが大苦戦
      「花の2区」には出雲と全日本で活躍した高砂大地(1年)が抜擢された。しかし、2週間前に体調を崩した影響もあり、リオ五輪3000m障害に出場した順天堂大学のエース塩尻和也(2年)に食らいつくも10㎞手前で後退。集団からズルズルと引き離された。「10㎞を設定していた28分台で走ることができず、余裕もありませんでした」と高砂。後半は厳しい走りになり、14位まで順位を落とした。今回は区間15位と苦戦したが、「今回の悔しさを生かして、この2区で区間賞を獲れる選手になりたいです」とリベンジを誓っていた。

      積極レースも終盤に失速
      3区横川巧(1年)は持ち味である攻めのレースを展開した。10㎞を28分45秒で通過すると、茅ケ崎(14・3㎞地点)で区間トップの快走。18㎞までに法政大学、日本体育大学、大東文化大学、東海大学、日本大学、順天堂大学をかわした。「いつも通り積極的に突っ込んで後半粘るつもりでした。動きは良かったんですけど、18㎞過ぎの湘南大橋から苦しくなってしまいました。」と横川。残り約3㎞で5チームに抜き返されて、最終的にはひとつアップの13位でタスキをつないだ。

      準エース区間で11位に
      2区と3区の1年生コンビからタスキを託されたのは、前回も4区を走っている新井翔理(3年)。今季は故障の影響で調整が遅れていたが、出雲駅伝では2区4位という成績を挙げている成長株だ。13位でタスキを受けた新井はすぐに11位争いに加わり、一時は単独10位にまでランクアップ。最終的には11位でタスキを渡すも、東海大学と大東文化大学を抜き去った。本人は「結果を残せずに悔しい」と話したが、距離延長で「準エース区間」となった4区で順位を2つ上げる走りは頼もしかった。

      5区、細谷が4人抜き夏に右中足骨を疲労骨折して、本格的な練習は12月からだったという5区細谷恭平(3年)が「山」で驚きの走りを見せる。箱根湯本(2.5㎞地点)の通過は20番目も、本格的な上りが始まると、その動きが切り替わった。
      「平地はゆっくり入り、上りからがんばろうと思っていました。まわりは気にせず、自分のリズムで行きました」と細谷。芦之湯(15.8㎞地点)では区間トップの駒澤大学・大塚祥平(4年)と3秒差まで大躍進する。区間賞には22秒届かなかったが、区間3位と快走して、拓殖大学、法政大学、創価大学、帝京大学の4チームを抜き去り、往路を7位でフィニッシュした。

      復路は4年生が集大成の大活躍

      山下りで6位に浮上
      復路のスターターとなる山下りの6区は昨年に引き続き樋口陸(2年)が登場した。前回は区間歴代4位の58分47秒で走破しており、今回は区間記録(58分09秒)の更新も視野に入れていた。
      7位で芦ノ湖をスタートした樋口は、前を行く神奈川大学と駒澤大学を抜き去り、5位に浮上。最後は神奈川大に抜き返されたものの、順位を1つ上げた。しかし、区間タイムは前回から1分02秒も落とし、「個人の走りとしてはまったく良くありませんでした」と反省した。2度目の山下りは悔しい結果になったようだ。

      兄からの給水を力に
      7区は3年連続で海老澤太(4年)が出走。過去2回は区間11位、同7位と安定した成績を残しており、川崎監督が常々口にしている「ミスなく」を体現してきた選手だ。海老澤は今回、特別な想いで箱根に臨んでいた。チームの主軸である双子の兄・剛が故障でメンバーから外れたからだ。「兄の分まで」という気持ちで、最後の箱根路を駆け抜けた。
      日本体育大学にかわされたものの、兄・剛が給水係を引き受け、弟の快走をバックアップ。「兄から声をかけてもらって、力になりました」と「兄弟パワー」を注入された海老澤は、最終的に自身最高成績となる区間6位と好走した。

      箱根では悔しい走り
      今年度の学生三大駅伝フル参戦となった廣佳樹(2年)は、チームが重要視する8区で出場。単独7位で走り出して、5位争いの順天堂大学と日本体育大学を追いかけた。 「緊張はなかった」という廣だったが、区間一桁の順位で好走した出雲と全日本と比べて、精彩を欠いた。
      初めての箱根は区間13位と力を出し切ることができず、「チームが5位を目指しているなかで何もできなかった」と悔しさを口にした。それでも6位の日本体育大学とは12秒差という好位置でタスキをつないだ。

      1年生が9区を好走
      復路のエース区間である9区を任されたのは藤田大智(1年)。後ろから追い上げてきた法政大学とともに、前を行く日本体育大学を追走した。
      「チーム目標が5位だったので少しでも順位を上げたかった」というルーキーは日本体育大学を抜いて、単独6位に浮上。鶴見中継所では、法政大学にかわされて順位変動はなかったものの、1年生ながら他大学の主力選手と互角に渡り合った。
      8区廣、10区村上優輝(4年)との「兵庫県出身リレー」を果たした藤田。特に村上は高校の先輩にあたり、「ずっとタスキ渡しをしたかった」と今回の継走を素直に喜んだ。

      主将・村上が激走!
      最終10区は、「混戦になると予想していました」と川崎勇二監督は主将・村上優輝(4年)を起用。その配置がピタリとはまった。村上は日本体育大学、法政大学との「6位争い」を制して、歓喜のゴールに飛び込んだ。総合6位は18回目の出場で3番目の好成績。3年連続シードは大学初の快挙だった。「5位以内を目指していたので、僕足していなかった。そして、「4年生はふたりしか走っていませんし、まだまだ上を目指せるチームなのでがんばってほしいです」と後輩たちに「夢」を託した。
      「秩父宮賜杯第48回全日本大学駅伝」結果報告 (2016/11/06)

      第5位シード権獲得!ルーキー大活躍

      中央学院大学は4年連続10回目となる、全日本大学駅伝の出場を果たした。当日は11月とは思えないほど陽気がよく、沿道の応援者にとっては気持ちが良い気候であったが選手は暑さとの戦いとなるレースになった。

      全日本大学駅伝は前半の流れで勝負が決まるといっても過言ではないだろう。特に1区は流れを作る上で大事なポジションとなるため、各大学とも自信のある選手を揃えている。1区大森 澪(3年)はそんな中、第2集団に粘り強く食らいつき9位でたすきを繋ぐ。2区は注目のルーキー横川 巧(1年)。自分のペースで流れに乗り粘りの走りで順位を2つ上げる。

      3区樋口 陸(2年)は横川の勢いを引き継ぎ、さらに順位を2つ押し上げ、シード権内の5位に浮上。そして4区出雲でラストを飾った高砂 大地(1年)が勢いに乗る。ルーキーとは思えない区間3位の快走で順位をあげ3位に。4区までの成績が全日本の結果につながると言った川崎監督の思いに応える。5区藤田 大智(1年)は大学初の駅伝に緊張気味だったが順位を守り抜いた。村上主将が厚い信頼を寄せる6区廣 佳樹(2年)は、出雲からの安定した走りを全日本でも見せ、順位を1つ落とすものの力強くたすきをつなぐ。7区福岡 海統(2年)も大会初出場ながら自分の走りをし、本学の区間新記録(41秒更新)となる走りを見せる。そして最終8区を任された主将村上 優輝(4年)へ。全日本で一番長く苦しい戦いになる8区。エースひしめくこの区間で村上は主将の意地を見せ、5位でフィニッシュした。

      「出雲同様、ミスなくそつなく、各々が自分の仕事をこなした結果が今回の結果です。今回は新井 翔理(3年)、海老澤剛(4年)が出場できず、万全とはいえない状況でしたが、今回のメンバーは自分たちもやるべきことをやれば結果を残せるという自信につながったと思います。今回は1年生がよく頑張りました。MVPを上げるとすると横川ですね。最後まで粘りの走りでたすきをつないでくれました。」と笑顔で語る川崎監督。

      今回の全日本大学駅伝のメンバーは、8人中3人が1年生、そして大会未経験者の2年生が1人という思いきったメンバー構成となったが、「ミスなくそつなく」という川崎監督の指導通り、全員が区間一桁という成績を残した。一人ひとりが確実に力をつけ、中央学院全体が底上げできているということを証明したことになるだろう。

      新年の箱根ではどんな走りをみせてくれるのか、さらに期待が膨らむ。
      成績

      5位(シード権獲得)

      総合タイム(106.8km)

      5時間19分36秒

      「第28回出雲全日本大学選抜駅伝競走」結果報告(2016/10/10)

      ルーキー高砂が笑顔でゴール!

      学生三大駅伝の幕開けを飾る第28回出雲駅伝(10月10日)。中央学院大学は2年連続7回目の出場となった。

      今大会は「経験させる」を最優先してメンバー選抜をおこなった。大学駅伝の経験を下級生に積ませたいという川崎勇二監督の思いが、1年生をプレッシャーのかかる1区・6区に起用するという思い切ったメンバー構成にさせた。

      1区に抜擢されたのはハチマキ姿が印象的な横川 巧 (1年)。スタート直後から飛び出し先頭集団のセンターで積極的にレースを引っ張り、終盤は離されつつもトップ集団に食い下がり、トップと18秒差の10位でタスキをつないだ。2区新井 翔理(3年)は強い向かい風にも負けず快走をみせ、5人抜きで順位を5位まで押し上げた。3区大森 澪(3年)はエースひしめく中、ねばりの走りで後半の東洋大学との競り合いにも意地を見せ、6位で村上 優輝(4年)へ。

      4区村上は主将としてチームを引っ張る強気の走りで2つ順位を上げ、4位に浮上。3年前の第25回大会で岡本 雄大選手(2013年度卒業生 現JFEスチール)が樹立した4区の区間記録(17分46秒)を5秒上回る好走ではあったが、惜しくも4区の区間賞は逃した。5区では夏合宿で大いにチームを盛り上げた廣 佳樹 (2年)が果敢に攻め、順位を落とすことなく6区アンカーの高砂 大地(1年)へつないだ。注目のルーキー高砂は期待に応え、最長区間を軽やかに走り抜き、区間3位で笑顔のゴール。本学駅伝部史上最高位の4位という好成績で今大会を終えた。

      「ミスなくそつなく戦えば十分上位は狙える。全日本・箱根も同じように戦えば自然に結果はついてくる。普段から、練習内容、体調、寮での日常生活等でも緻密に確認するということが、ミスなくそつなく戦うということにつながっている。出雲で好成績を収めたことで、強豪校へは大きなプレッシャーを与えました。うちに後れを取ったチームは今まで以上にしっかりと調整してくるはずです。全日本・箱根は厳しい戦いになるでしょう。選手にはそれを乗り越えてほしい」川崎監督は今大会を振り返りながらも、新たな期待を込めて力強く語った。

      それぞれが自分の役割をきちんと理解し成し遂げた結果が、今回の成績につながったといえる。今回の出雲は、1区横川と6区高砂のルーキーコンビが自分の役割を果たしたことが大きな収穫であった。出雲は距離が短く今後は更なる調整が必要だが、これからの全日本、箱根へと大きな期待が膨らむ。
      成績

      4位

      総合タイム(45.1km)

      2時間12分8秒

      2015年度

      「第92回東京箱根間往復大学駅伝競走」結果報告(2016/01/2・3)

      危機を乗り越え、2年連続のシード権を獲得!

      14年連続17回目の出場となった中央学院大学は、ターゲットの「5位以内」を目指し、1区潰滝 大記(4年)が高速レースの起点となる攻めの走りを見せた。潰滝自身は6位という順位に納得していなかったものの「他のチームをふるい落とすのは彼しかできない」と川崎監督はエースの走りを評価した。

      “花の2区”に抜擢された大森 澪(2年)は、初出場ながら粘りの走りを見せる。順位は9位に落としたものの、各校のエースが集う中、区間10位と奮闘した。
      3区塩谷 桂大(4年)は前半から積極的に飛ばし、3年連続の区間4位。塩谷の4人抜きでチームは5位に浮上。川崎監督の狙い通りにレースが進んだ。
      続く4区は新井 翔理(2年)。区間13位と、出雲・全日本で見せた実力を発揮することができなかったものの、順位を落とすことなく5区山本 拓巳(4年)にタスキを託した。
      前回8区を区間8位で走っている山本は、目標を上回るペースでレースを展開していたが、徐々に動きが鈍くなり、大平台(9. 4km)あたりから「途中棄権も覚悟した」ほどの足どりとなった。それでも最上級生としての意地を見せ、意識が朦朧とするなか芦ノ湖まで無事にタスキを運んだ。往路のゴールは14位となった。

      往路の状況を踏まえ、目標を7位以内に設定し復路に挑む。復路スタートの6区では樋口 陸(1年)が期待通りの快走(区間3位)を見せ、総合10位まで順位を押し上げた。
      2年連続で7区を任された海老澤 太(3年)が、区間7位の好走で順位をひとつ上げ9位とする。

      シード権獲得を決定づけたのが、8区細谷 恭平(2年)だ。区間3位タイと大健闘。学生駅伝のデビュー戦で順位を3つも押し上げた。
      8区を終え総合6位。9区は当日区間変更で入った海老澤 剛(3年)。序盤から積極的に飛ばしていくが、気温が高かったこともあり、ラスト3kmくらいから苦しい表情に変わった。最後の1kmは意識がないようなフラフラな走りになり、川崎監督の「剛、タスキ! タスキ外せ!」という声も届かない。それでも区間6位でまとめ、総合6位を死守した。
      10区に起用された小川 貴弘(4年)は緊張が高まったせいかスタートからいつもの走りと違っていた。後続のチームとの差はみるみる詰め寄られ、気づけば総合9位に転落。「想定外」(川崎監督)の走りにはなったが2年連続のシード権獲得に成功した。

      学生三大駅伝結果報告2016

      より詳細なレポートを、PDFでお読みいただけます。
      「秩父宮賜杯第47回全日本大学駅伝」結果報告 (2015/11/01)

      シードを逃すもチーム記録を更新!

      6月の予選会をトップで通過して、全日本大学駅伝(11月1日)に3年連続9回目の出場を果たした。キャプテンの潰滝大記(4年)が1週間前に発熱した影響もあり、1区で12位と苦しいスタートになった。そこから徐々に盛り返して、4区塩谷桂大 (4年)の3人抜きで6位に浮上。一時は目標のシード圏内 (6位)に食い込む健闘を見せたものの、5区で順位を落として、9位でレースを終えた。「1区の出遅れがすべてです」と川崎勇二監督が語るように、エースが力を発揮することができずに指揮官の構想が崩れてしまった。その一方で、選手たちの走りには光るものがあったという。

      「1番の収穫は2区に抜擢した1年生の樋口陸が結果を残したこと。こういう舞台できちんと力を出せたのは良かったです。あとは大森澪(2年)が1人で走れるようになったのも大きいですね。昨年までは1人で走れませんでしたから」(川崎監督)

      順位は満足できるものではなかったものの、4区塩谷、6区新井翔理(2年)、8区大森が大学新記録で走り、総合タイム (5時間19分22秒)もチーム記録を上回った。エースが不発でも、チームは確実に成長している。最後の箱根決戦に向けて収穫のあるレースになった。
      「第27回出雲全日本大学選抜駅伝競走」結果報告 (2015/10/12)

      エース潰滝が2区で区間新!

      学生三大駅伝の幕開けを飾る出雲駅伝(10月12日)。正月の箱根駅伝で8位に入った中央学院大学は2年ぶりに参戦した。

      1区に抜擢された大森澪(2年)が区間13位と出遅れたが、2区に入ったエース潰滝大記(4年)が区間新記録の快走で4人抜き。3区塩谷桂大(4年)で8位に浮上すると、アンカー6区の山本拓巳(4年)もひとつ順位を上げて、総合7位(2時間12分32秒)でゴールした。2年前の6位には及ばなかったものの、過去2番目の好成績となった。

      「大森が(主要区間で)使えるかどうか試したかったんですけど、良くなかった。1番の目的を達成することはできませんでしたが、2区以降は悪いなりにつないでくれたので、以前よりは成長したかなと感じました。『やれるかな』という手ごたえをつかむことができたと思います」(川崎勇二監督)

      本来なら潰滝が1区に入るのがベストオーダーだが、エースは夏に故障もあり、万全な状態ではなかった。当初は起用を見送ることも考えていたという。それでも、2区(5.8 ㎞)で区間記録を5秒も塗り替えて、エースの意地を見せた。これで中央学院大学は2年前の大会で4区を走った岡本雄大(現・JFEスチール)に続き、ふたつ目の区間記録を保持することになった。