2018.09.27 (木)TOPICS法学部

法学部 川久保ゼミ in 韓国

9月5日から7日にかけて、川久保文紀ゼミ総勢9名は、韓国・ソウルでゼミ合宿を行いました。
前期のゼミでは、朝鮮半島をめぐる最近の地域情勢を、韓国と北朝鮮との間に引かれた非武装地帯(DMZ)の歴史や現状を焦点に学びました。その前期中に韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との歴史的会談が行われ、朝鮮半島の分断の歴史に終止符を打とうとする機運が高まりました。ゼミ生たちは実際に行って現地の雰囲気を肌で感じてみたいという意欲のもとにゼミ合宿を自主的に計画しました。

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まずソウルの地理、地下鉄やバスの乗り方、訪問先の概要や位置情報などを正確に記したゼミ合宿のしおりを作成しました。
ゼミ生全員で役割分担を決めて、元ゼミ生も協力に加わり、下調べから製本までを約2週間かけて行い、総頁数は44頁にもなりました。
前日までの台風によって、合宿が実施できるかどうかが心配されましたが、出発当日は快晴にめぐまれました。仁川空港に無事に降り立ったゼミ生たちは、明洞にあるホテルにチェックインした後、本学の李憲模ゼミの2名と京畿大学日本語学科で日本語を学ぶ学生9名と合流し、ソウル・明洞の焼き肉専門店で合同交流会を行いました。
本場のキムチやサムギョプサル(豚肉の3枚肉の焼肉)をほおばりながら、両国の文化や交流の歴史、K-POP、日本の映画・アニメなどの話題で盛り上がりました。

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韓国の学生の中には、青森・弘前大学に留学していた学生や、中高時代に埼玉に住んでいた学生もおり、全員が流暢な日本語を話すので、ゼミ生たちは驚くと同時に、外国語を学んだうえで異文化を理解することの大切さを実感していました。特に、最前線での兵役義務を終えた韓国の男子学生が説く平和の大切さには、本当に心を打たれました。
翌日は、朴槿恵前大統領の辞任・弾劾を要求して、ほぼ毎週土曜に約100万人がろうそくをもって集結した光化門広場に足を運びました。ここは外交通商部などの政府庁舎が集まる場所でもあり、韓国政治の中心地を実際に見ることができました。
光化門広場の後方には、朝鮮王朝の正宮である景福宮がありました。韓国ドラマをみているゼミ生たちには、そのロケ地としても知られており、馴染み深い場所であったのかもしれません。その広大な敷地にある多くの歴史的な建造物の中に、日本と古くから交流していた朝鮮王朝の歴史を感じ取っているようでした。

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最後に、景福宮に隣接する韓国の大統領官邸である青瓦台にまで足をのばしました。現在の政権になってから写真撮影も自由に行えるようになり、ゼミ生たちは、厳重な警備が敷かれている中にあっても、大統領が実際に執務を行う官邸を遠くに眺めながら、集合写真を撮りました。

短い合宿ではありましたが、初めてパスポートを取得して、海外を訪れた学生が多く、自分の国から外にでて異文化に触れると同時に、外から自分や自分の国のことを相対的な視点で学ぶ意義を肌で感じ取ることができたゼミ合宿となりました。

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