2019.07.10 (水)TOPICS現代教養学部

「宗教学」モスク(東京ジャーミイ)訪問

7月6日(土)、現代教養学部教授 黒川 知文先生の「宗教学」の学外研修として、16名の学生が東京都渋谷区代々木上原にあるイスラームのモスク(東京ジャーミイ)を訪問しました。

1917年のロシア革命以後、宗教弾圧を逃れて多数のイスラーム教徒が日本にも移住し、1938年に日本回教教団を結成しました。トルコからの莫大な資金援助により1980年に代々木上原に建設されたのがこのモスクです。資材である大理石はすべてトルコからであり、幾何学模様がとても美しい壮麗な建物です。

午後2時半からのモスクのツアーには本学の学生を含む百名近くが参加し、日本人イスラーム教徒からイスラームの教えについての説明を受けました。
日本人イスラーム教徒の方は、「私は大学時代、エジプト旅行の時にイスラーム教徒に歓待されて、互いに愛し合う教えに触れ感動しました」「イスラームの教えはキリスト教や仏教等の他の宗教と同じで、人々の幸せをもとめるものです」「イスラーム過激派はイスラームではありません」「礼拝を呼びかけるアザーンやコーランの朗唱を聞くと感動します」「礼拝は一日に5回行います。」など様々なお話をしてくださいました。

黒川先生宗教学モスク訪問2

イスラーム教徒による礼拝

黒川先生宗教学モスク訪問1

イスラームの結婚式 イマーム(指導者)が司会をする
当日は結婚式があり、その後に礼拝がありました。
短い結婚式の後、20名程の中近東や東南アジアの男性がメッカの方向に向き横一列に並び神に向かって数回平伏します。女性は2階でスカーフを纏い礼拝します。
美しい荘厳な幾何学模様のモスクの中での10分ほどの礼拝では、神への従順(イスラーム)を実感する貴重な経験をすることができました。

「イスラームを危険な宗教だと誤解してました」「世界宗教の共通点がわかりました」「母から頼まれたトルコのカレーをモスクの売店で買いました」「イスラームが身近に感じました」「実際にモスクを訪れ礼拝にも参加して、多くの事を学ぶことができました」などの学生の感想が聞かれました。
まず講義で歴史と基本思想を学び、さらに実地調査として宗教施設を訪問し礼拝に出て信者の話を聞くことで、初めて宗教は理解できます。
黒川先生の「宗教学」では、講義で諸宗教の基本的思想を学び、後半は、成田山新勝寺(仏教)、湖北パークサイドチャペル(プロテスタント教会)、四谷聖イグナチオ教会(カトリック教会)、神田ニコライ堂(東方正教会)、香取神宮(神道)を訪問して、礼拝や信者の説明を受けて各自宗教を比較して宗教の本質を理解します。

黒川先生宗教学モスク訪問3

肌をあまり見せない服装。女性はスカーフを着用

黒川先生宗教学モスク訪問4

イスラーム教徒の説明を聞く

黒川先生宗教学モスク訪問5

黒川先生と学生たち
<お問い合わせ先>
部署:企画課
電話:04-7183-6517