2019.07.29 (月)TOPICS現代教養学部

大連外国語大学教授 陳 岩氏(元日本語学院長)による特別講演「アジアにおける異文化コミュニケーションの文化理解」

7月18日(木)に現代教養学部 佐藤 寛教授、金子 文夫教授、河野 純一教授、林 健一准教授のオムニバス講義「現代教養入門Ⅰ」において、中国 大連外国語大学元日本語学院長の陳 岩教授をお迎えし、「アジアにおける異文化コミュニケーションの文化理解」と題して講演いただきました。

陳 岩教授は中国国内における日本語教育の第一線で活躍されており、講演では「言葉が文化を作る」という内容で、中国語と日本語の表現の違いなどについてお話いただきました。

例えば、人にお茶を勧めるとき、中国語では「お茶を入れました。どうぞ。」とお茶を入れた人を主語にして直接的に言うのに対し、日本語では「お茶が入りました。どうぞ。」とお茶を入れた人を主語にせず、間接的に言います。
さらに、中国語では「工場が大火事で跡形もなく焼かれた。」と表現するのに対し、日本語では「工場が大火事で跡形もなく焼けてしまった。」と表現するなど、中国語と日本語では同じ内容でも表現に違いがあることが紹介されました。

 

陳先生

授業の様子

学生からは「音楽もコミュ二ケーションになりうるか?」「日本語と中国語のコミュ二ケーションの違いは?」など活発な質問が出されました。
今回の講演で陳 岩教授から直接お話を伺えたことは、今後、現代教養学部でさまざまな文化に触れ相手の立場や価値観を理解する上で大きな指針となりました。
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