2019.10.09 (水)TOPICS現代教養学部

現代教養学部佐藤寛先生「異文化社会現地研修」報告

今年度の現代教養学部「異文化社会現地研修(担当:佐藤寛現代教学部教授)」では、3名の学生が2019年8月19日から9月3日までの16日間の日程でモンゴル国での現地研修を行いました。
この研修は、春セメスターにおいて「異文化社会研修基礎講座」を必ず受講することになっており、あらかじめ今回の研修先であるモンゴル国の言語や歴史、環境、教育などについての講義を受け、理解を深めたうえで夏季休業期間中を利用し「異文化社会現地研修」として現地を訪れます。
現地の人々との交流やさまざまなプログラムを通じ、幅広い教養や社会参画・社会貢献のための問題解決能力を身に付けることを目的としています。

【2019年度「異文化社会現地研修」行程表】
日 程内 容
8/19(月)ウランバートル着
8/20(火)モンゴル文化教育大学国際学術シンポジウム出席(於:モンゴル国立教育大学)
8/21(水)ダンバダルジャー日本人慰霊碑(日本人墓地跡)訪問、記念樹植樹
コンサート、博物館見学
8/22(木)~23(金)カラコルム滞在
8/24(土)移動日
8/25(日)ウランバートル市内見学
8/26(月)~28(水)JICAモンゴル日本人材開発センターにてインターンシップ
8/29(木)移動日(モンゴル縦貫鉄道乗車)
8/30(金)エルデネット鉱山見学
8/31(土)移動日(モンゴル縦貫鉄道乗車)
9/1(日)ウランバートル市内見学
民族博物館、ガンダン寺見学
9/2(月)ウランバートル・エルデム大学訪問
9/3(火)帰国

 
佐藤先生から届きました現地研修の様子を紹介いたします。
 
◆モンゴル文化教育大学と桜美林大学との共催である国際学術シンポジウム「モンゴルと日本-過去・現在・未来」に参加

異文化社会現地研修 (1)

社会、経済、教育、歴史、宗教、環境、観光をテーマにした研究発表を聞き、幅広い知識を吸収することができました。
 
◆ダンバダルジャー日本人慰霊碑(日本人墓地跡)を訪問

もともと、この地には第二次世界大戦後にモンゴルで抑留されたまま亡くなった日本人の遺骨が埋葬され、日本人墓地となっていました。その後、遺骨は収集され日本へ帰還し、霊園は整備され、2001年に日本政府が跡地に慰霊碑を建立しました。
モンゴルと日本の歴史的背景に触れ、慰霊と平和への祈りを込めて「殉難の御霊安らかに」と刻まれた石碑周りに私たちも記念樹を植えました。

異文化社会現地研修 (2)

慰霊碑の周囲に植樹している様子

異文化社会現地研修 (3)

ダンバダルジャー日本人慰霊碑の管理人の方々と記念撮影
◆カラコルムのバイヤンゲル滞在、遊牧民族模擬体験
春セメスターの「異文化社会研修基礎講座」の講義でモンゴル国の遊牧民族の生活について学び、実際に世界遺産のカラコルムに滞在し、遊牧民族の移動手段や民族衣装を通して遊牧民族の文化を体験しました。

異文化社会現地研修 (4)

カラコルム滞在中は遊牧民族の移動式住居「ゲル」に宿泊

異文化社会現地研修 (5)

ラクダに乗り、遊牧民族の移動手段を体験

異文化社会現地研修 (6)

民族衣装を体験

異文化社会現地研修 (7)

後ろに見えるのは世界遺産のカラコルム遺跡
◆JICAモンゴル日本人材開発センターにてインターンシップ

JICAモンゴル日本人材開発センター内のビジネス課・日本語課・図書交流課に分かれ、それぞれの業務の就業体験を行いました。

異文化社会現地研修 (8)

異文化社会現地研修 (9)

日本語を学ぶ学生や日本文化に興味を持っている市民を対象に3人が設定したテーマについてプレゼンテーション

異文化社会現地研修 (11)

現地の学生とも活発な交流
◆ウランバートル・エルデム大学で現地の学生へプレゼンテーション

学術交流の一環としてウランバートルにあるウランバートル・エルデム大学を訪れ、現地の学生達へモンゴルと日本の歴史や日本の食文化についてプレゼンテーションを行いました。

異文化社会現地研修 (13)

異文化社会現地研修 (14)


「今回の現地研修では、さまざまなプログラムを通じてモンゴル国の文化や社会環境に触れ、また、現地で多くの人々と交流することができたことで互いに理解し合うことの大切さを実感し、モンゴル国と日本の相違なども考察する力が身についたと思います。日本を離れ、たくさんの刺激を受けた研修となり、帰国後の学生たちは参加前より一回りも二回りも成長したように思います。今後ますますの活躍を期待したいですね。」と、佐藤先生は話してくれました。
<お問い合わせ先>
部署:企画課
電話:04-7183-6517