2019.12.23 (月)INFORMATIONTOPICS現代教養学部現代教養学部TOPページ掲載

特別授業 ピーター・バラカン氏(ブロードキャスター)による「英語発音のルール」

12月23日(月)の3限目に、現代教養学部 峯 真依子 助教の「英語リスニング・スピーキング実践」の授業において、ブロードキャスターのピーター・バラカン氏が、「英語発音のルール」というテーマで特別授業を行いました。

バラカン氏は言わずと知れたブロードキャスターであり、様々な放送番組の制作および出演を中心に、独自の活動を続けてこられました。1973年にロンドン大学日本語学科を卒業し、翌年に来日しました。音楽の著作権に関する仕事を経て、とくに80年代にはイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の海外進出に欠かせない役割を果たしたことでも知られます。40年近くにわたって常に世界の良質な音楽を様々な媒体を通じて届ける仕事をされてきたように、音楽への造詣の深さは計り知れませんが、今回の特別授業では、彼の言語に対する鋭さが十分に発揮された著書『猿はマンキ お金はマニ~日本人のための英語発音ルール』(NHK出版)』を中心に語っていただきました。

ピーター・バラカン氏による特別講義

ピーター・バラカン氏による特別講義2


まず、英語的な発想で日本語のローマ字表記を読んでみると、「サキ」「キャラオーキ」「クラーティ」は本来なんという日本語だったのか? というバラカン先生の意表をつく質問から始まりました。学生達は実際に発音しながら、答えを推察していきます。(※正解は、「sake酒」、「karaokeカラオケ」、「karate空手」でした)。この質問を通じて、英語は後ろから二つ目の音節を強調することが多いことを、学生は実際に自分の声で確認しながら学んでいきます。

バラカン先生は、また日本語が母国語である話者にとって間違いやすい発音上の癖、また英語らしい語尾の発音のコツを、次々と学生に教えてくださいました。相手に伝わる英語にとって大事なことは、じつはこういった発音のルールであって、それを具体的にわかりやすく発音してくれながら、学生達に発音のコツを伝授してくれました。
ときにバラカン先生の講義の中で、発音のコツは、音楽ネタへとつながり、学生にとってはおそらく経験したことのない種類の知的好奇心を満たされて余りある機会となりました。また会場は、今年の9月にリニューアルされた「学生会館Via2階」のコミュニティーエリア。終始、リラックスした雰囲気でバラカン先生の話に熱心に耳を傾けた後、最後は、学生たちによるバラカン先生への自由闊達な質疑応答となり、終わるのが名残惜しい、文字通りの意味で、学生らにとって「特別授業」となりました。

ピーター・バラカン氏による特別講義3

ピーター・バラカン氏による特別講義4

ピーター・バラカン氏による特別講義7

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