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我孫子市長によるオンライン授業を我孫子市議会の議場より配信

2020年10月29日(木) 3時限に現代教養学部 佐藤 寛 学部長の『現代教養入門Ⅱ』(1年生必修科目)の授業において、我孫子市長の星野 順一郎氏を講師に迎え、「地方公共団体が抱える諸問題-我孫子」というテーマで我孫子市議会議場から授業を配信するオンライン授業が行われました。

実際に市議会の会議が行われる議場には、佐藤先生の専門演習(ゼミ)の2・3年生8名が疑似我孫子市議会議員として参加し、星野市長による対面の授業を受講しました。

20201029星野市長オンライン授業 (1)

星野 順一郎 我孫子市長

20201029星野市長オンライン授業 (2)

授業では、地方自治体消滅、税制度、地方の産業~我孫子市の農業、我孫子市の健康(医療)の状況と取り組み、コロナ後のまちづくりについて星野市長から我孫子市における課題や取り組みなどについて詳しく説明がなされました。
子育て世代や若者といった若い世代に支持されるまちづくりのための支援内容や生産年齢人口の減少や高齢者人口の増加などにより税収が減少してきていることに加え、ふるさと納税による減収についての問題点や対策、農業の課題としては、担い手不足や所得の不安定というものがあげられ、具体的な支援や取り組みについて説明がなされました。
また、歯科医師でもある星野市長の知見を活かした我孫子ならではの取り組みとして、こどもたちに対する予防接種や検診の充実、高齢者に対する疾病予防を目的とした検診の充実や健康づくりのイベントなどを開催し、健康寿命を延ばすための取り組みに力をいれていることが説明されました。
最後にコロナ後のまちづくりとしては、「みんなに選ばれるまちづくり」を目標にし、「誰もが住み続けたいまちづくり」、「子育てしやすいまちづくり」、「就職等で市外に転出しても、戻ってきたいと思えるふるさとづくり」を柱に今後も市民のために様々な施策を実行していくとの力強いメッセージを発信されていました。

20201029星野市長オンライン授業 (3)

(左)星野市長(右)佐藤 寛現代教養学部長

20201029星野市長オンライン授業 (4)

20201029星野市長オンライン授業 (5)

星野市長と佐藤ゼミ学生との集合写真
参加した学生からは、
「我孫子市における学生の海外派遣や受け入れなどの相互交流や国際交流の活動はあるか。」
「我孫子市で最も効果的であったリサイクルの取り組みや、我孫子市独自の取り組み、市長のお考えなどを教えていただきたい。」
「農業の担い手不足などの課題に対して、我孫子市においては農地中間管理事業を行なっているが、人と農地の問題として農地に関する現状把握の「見える化」に対する取り組みはどのくらい行われているのか。」
「増えてしまう医療費を少しずつ抑えるためには、自治体としてどのような制度を作っていくべきなのか。」
「高齢化を改善するために、医療、生活、介護などの分野でどのような対応すればいいのか。」
など自分の出身自治体などと比較した質問が寄せられ、星野市長は質問に対して丁寧に回答されていました。

対面で参加した学生からは、「直接市長から話を聞くことができて行政について理解が深まった。」「市議会の議場に入ったことや議員席に座ったことは貴重な経験でした。」「市長への質問の際には非常に緊張した」などの感想が寄せられました。

最後に授業を担当した佐藤先生からは「疑似市議会議員として市長のお話を聞き、行政の抱える難しい問題やその対策などについて理解を深めることができました。市長に直接質問することやその答弁を聞くことはたいへん貴重な経験になったと思います。今日の授業をきっかけに自分のふるさとのことを考えることや社会の様々なことに関心や問題意識を持ってほしい。」と学生への期待が語られました。
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