2020.11.20 (金)TOPICSINFORMATION現代教養学部現代教養学部TOPページ掲載

千葉県教育委員会教育長 澤川和宏氏によるオンライン講義

2020年11月12日(木) 3時限、現代教養学部 佐藤寛 学部長の『現代教養入門Ⅱ』(1年生必修科目)の授業において、千葉県教育委員会の澤川和宏教育長を講師に迎え、「学校の歴史から見えてきたこと」というテーマで、千葉県庁から授業を配信するオンライン授業が行われました。

講義では、「学校の歴史と成り立ち」、「近代スポーツのはじまり」および「コロナ後の人材育成」について澤川教育長から以下のように説明がなされました。

学校の歴史と成り立ちについては、世界および我が国ではそれぞれ異なり、世界では大学は国が、小中高校は地方が設置・管轄するものであるが、日本では小中高大学を全て国(文部科学省)が設置・管轄していること、さらには日本の学校歴史として大学がどのように広まり今の形態になったのか、大学の本質は最先端の研究を行いそれを教授することである等、大学の国際通用性について詳しく説明がなされました。

澤川千葉県教育委員会教育長

千葉県教育委員会 澤川 和宏 教育長

澤川教育長と佐藤現代教養学部長

近代スポーツにおいては、戦前は大学が受け皿となり海外から輸入され、戦後になって学校における運動部活動がスポーツの普及をもたらしたこと、さらにはオリンピックと我が国におけるクラブスポーツの現状やこれからのスポーツのあり方について詳しく説明がなされました。

コロナ後の人材育成では、これからはデジタル化が進み、さらにはAIが登場し、現在の仕事の半分はAIが担っていく世の中になってくことが予想されていることから、これからはAIにはできない人間の判断が必要となる仕事が生き残っていくことから、どのような人材がこれからの社会を生き残っていけるかということが詳しく説明されました。
講演を通じて、澤川教育長から学生に以下のメッセージが送られました。
  • 大学は高校の延長ではないので、大学では大学の先生と積極的に関わりもってもらいたい
  • スポーツは争うものではなく、楽しむものである
  • これからの社会を生き抜くために、大学時代に様々な経験をしておくことが重要である

参加した学生からは、
「少子化に伴い、大学の定員割れなどが起こった場合に、大学の統合などが起こるのか。」
「国の政策でタブレット1台を生徒に支給するとあるが、千葉県は学校に対して完全にリモート授業ができる程の支援を行うのか。」
「少子化以外で教育に関わる社会問題にはどのようなものがあり、それに対する対策はどのようなものがあるか。」
「SNSでの誹謗中傷が問題となっているが、小中学校でのインターネットの使い方に対する教育はどのようになされているのか。」
など、少子化やデジタル化に関する質問が寄せられ、澤川教育長は質問に対して丁寧に回答されていました。

最後に授業を担当した佐藤先生からは「コロナ禍による不透明な社会の中で、今回の講義は大学は高校の延長線ではないこと、社会を生き抜くための大学での経験についてを主たるテーマとしてお話いただきました。今後の学生生活や社会生活を送るために、今回の話を肝に銘じ、社会を生き抜くための糧としてほしい。」と学生への期待が語られました。
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