2021.03.03 (水)TOPICSINFORMATION現代教養学部社会システム研究所

中川先生が経済産業研究所にてSDGsについて講演(3/12まで視聴可)

2月12日(金)、現代教養学部 教授/社会システム研究所 所長 中川淳司先生が、独立行政法人 経済産業研究所のBBLウェビナーにて講演を行いました。(経済産業研究所のBBLウェビナーとは、国内外の識者を招き、様々な政策について、政策実務者、アカデミア、産業界、ジャーナリスト、外交官らとのディスカッションを行うブレインストーミングセッションです。)
中川先生は「SDGsと自主的持続可能性基準(VSS)」と題し、3つのパートに分けて、概要や今後の展望などについて講演しました。
38分ほどの講演は、すべてYouTubeで視聴することができます【3月12日(金)まで】。ぜひご視聴ください。

中川先生SDGs講演

オンラインで講演する中川淳司先生

各パートの概要

1.SDGs(持続可能な開発目標)
ここ数年で広く世間で話題になるようになった「SDGs(持続可能な開発目標)」。貧困・教育・健康衛生の課題や経済課題、環境課題について、2030年を年限として17の目標を立て、国連が採択した文書です。法的拘束力は持たずルールや義務付けもありませんが、国連が毎年、目標や課題達成の進捗状況を測定してとりまとめます。(日本は2020年は世界第17位)
中川先生の講演を視聴することで、SDGsについてのバックグラウンドや特色、企業がSDGsに取り組むことのメリットなどを理解することができます。

2.自主的持続可能性基準(VSS)
VSSの紹介です。まだ聞きなれない言葉ですが、「Voluntary Sustainability Standards(自主的持続可能性基準)」の略で、プライベートスタンダードとも言います。国家ではなく、企業・業界団体・NGOなどにより策定された、産品・サービスの生産・販売の持続可能性に関する取り決めです。サプライチェーンのグローバル化が進行したことで急増しました。
SDGsはその達成に向けて官民連携を奨励していますが、VSSがその手段になりうることが説明されています。

3.SDGsの達成に向けたVSSの貢献
VSSはSDGsと親和性が高く、SDGsの多くの目標に対して貢献しています。
今後いかにして企業にVSSの採用を促すかは、政府によるVSSに関する情報提供(どの目標の達成にどういうVSSが有意義なのか、またVSS活用の事例紹介など)がカギとなること、公的規制によるVSSの補完が重要となることなどが語られています。
 
<お問い合わせ先>
部署:企画課
電話:04-7183-6517