特別授業「千葉県における里山活動とNPO」

12月23日(木)、法学部 非常勤講師 中䑓 由佳里（なかだい ゆかり）先生の授業「NPO・NGO論」にて、NPO法人ちば里山センター副理事長の伊藤 道男氏をお招きし、特別授業「千葉県における里山活動とNPO」が行われました。伊藤氏は千葉県庁での森林部門（林業）の技術職を退官され、現在はNPO法人にて、里山活動団体への情報提供や技術支援、資金支援などの活動を行われています。

講義は里山に関する基礎知識から始まり、里山の荒廃の問題と、それに対処する市民活動（森林ボランティア）について、後半は公務員の仕事やNPOでの仕事について語られました。すべてが伊藤氏の体験に基づいたお話であり、また気さくな口調とわかりやすい説明に、学生達は惹きつけられるように聞き入っていました。

学生からは里山の荒廃の問題に対して、「2019年9月の台風15号では、自分の住んでいる地域は倒木が原因で2週間近く停電し、大変な思いをした。倒木や土砂崩れを防止するためにも、里山の整備が重要であることがわかった」、「千葉県は全国で初めて里山条例を公布するなど、里山の活用に対して積極的な自治体だと知った」などの感想がありました。

また、公務員やNPO法人の仕事に対しては、「公務員を目指しているので大変参考になった」、「公務員の業務はとても幅が広く、また担当分野では専門知識が必要になることを知った」、「『人生設計の中でNPO・NGOに属することを視野に入れておくと、人生の幅が広がる』という言葉が心に残った」などの声がありました。

今回の特別授業は、学生達にとってボランティア活動と公務員の仕事の両方のお話しを聞くことができる大変貴重な機会となりました。