2022.05.16 (月)TOPICS現代教養学部

黒川ゼミが杉村楚人冠記念館と我孫子市白樺文学館を訪問

5月14日(土)、現代教養学部黒川知文教授の基礎演習(1年次)のフィールドワークで、千葉県我孫子市にある杉村楚人冠記念館と我孫子市白樺文学館を訪問しました。

杉村楚人冠記念館では、企画展「楚人冠が見た舞台芸術-オペラ・演劇・舞踊」が開催されていて、学芸員の武藤様が、展示物を詳しく説明してくださいました。楚人冠は関東大震災後に東京から我孫子に移り住み、多くの文人や芸術家と交流してジャーナリストとして活躍したこと、当時、女性演劇者を軽視する世評の傾向に対して、楚人冠が「新しき女の為に弁ず」を『中央公論』に発表して、女性の立場を擁護したことを学びました。
また、楚人冠の書斎に置いてあった手動式蓄音機で貴重な竹のレコード針を使用して、三浦環と原信子の「蝶々夫人」アリアのレコードを鑑賞しました。百年以上も前に録音された澄んだ歌声に学生たちはたいへん感動していました。

黒川ゼミ杉村記念館訪問_01

黒川ゼミ杉村記念館訪問_02

さらに我孫子市白樺文学館では、展示室のほか、白樺派を代表する作家である志賀直哉の改築された書斎などを見学しました。数々の作品を執筆した落ち着いた書斎が印象に残りました。  

学生たちにとって我孫子の文化的な役割を知ることができた貴重な一日となりました。

黒川ゼミ杉村記念館訪問_03

志賀直哉邸跡(書斎)<我孫子市指定文化財>
<お問い合わせ先>
部署:企画課
電話:04-7183-6517