2022.12.21 (水)TOPICS商学部

葉山准教授が我孫子市障害者週間のイベントにて発達障害をテーマに講演

12月4日(日)、商学部准教授 葉山 大地先生が、我孫子市障害者週間のイベントにおいて「生きづらさから生きやすさへ ~発達障害と上手に付き合うトリセツのススメ~」というタイトルで我孫子南近隣センタ―にて講演を行いました。
「我孫子市障害者週間」とは、障害に対する関心と理解を深め、障害者があらゆる分野の活動に参加する意欲を促進することを目的とした我孫子市の取り組みです。

講演会は「発達障害(注意欠如多動性障害、自閉スペクトラム症など)を持つ方が生きやすくなるためには」という一般に関心の高いテーマであったこともあり、予定人数を超える申し込みがあり、盛況となりました。

「葉山先生が発達障害をテーマに講演」01

葉山先生は講演の中で、発達障害を持つ方は自分の苦手なことでも断ることができずに仕事を引き受けてしまいがちで、うまくいかないことや問題が発生した後になって初めて助けを求めるため、トラブルが発生しやすい特徴があるということが話されました。

そうしたことを避けるためには、自分の強みと弱みを自己理解することが大事であり、それを職場など周囲の人に伝えていくことで、得意なことに関する仕事を割り振ってもらえたり、苦手なことに対してサポートを付けてもらいやすくなるため、障害を持った方の「生きやすさ」につながるということを強調されていました。

「葉山先生が発達障害をテーマに講演」02

そのための方法として、ナビゲーションブックと呼ばれる自分に対する取扱説明書(トリセツ)を作ってみることを紹介されました。

ナビゲーションブックは、「対人コミュニケーション面」「作業面」「思考・行動面」の3つの側面について、「自分のセールスポイント」「苦手なこと」「苦手なことに対して自分が対処していること」「周りにしてほしいサポート」の4点をワークシートにまとめていきます。そしてその中でも特に相手に伝えたいことを、A4用紙1枚程度にまとめていくというものです。

講演の後半に、参加者に実際に書いてもらう時間もあり、フロアを巡っていた葉山先生に積極的に質問が出ていました。

参加された方々からも、大変満足して分かりやすかったと好評でした。

「葉山先生が発達障害をテーマに講演」03

葉山 大地先生は、臨床心理士、公認心理師の資格を持たれ、本学の学生サポートセンター長でもあります。学部共通科目の「心理学」や、教職課程科目の「特別支援教育」や「教育心理学」などを担当されています。
 
<お問い合わせ先>
部署:企画課
電話:04-7183-6517