2023.03.31 (金)TOPICS法学部

田中啓行先生が専門日本語教育学会にて論文賞を受賞

専門日本語教育学会が発行する学会誌『専門日本語教育研究』第24号(2022年12月31日発行)に掲載された法学部田中啓行准教授の論文「クラウドソーシングの発注文書における業務内容指示の言語表現ー「ください」「いただきます」を中心にー」(pp.19-26)が専門日本語教育学会論文賞を受賞しました。

この論文は、インターネットなどで不特定多数に向けて業務を発注するクラウドソーシングの発注文書において、業務内容の指示を「~ください」と表すのと「~いただきます」と表すのとでは、どちらが「よい文書」になるのかを発注への応募率から検討したものです。「ください」は印象がよくない例が多く、「いただきます」は印象がよい例が多いこと、「ください」「いただきます」の前に付く動詞が表す内容が受注者側に恩恵があるものかどうかによって、その印象が変わることを報告しています。

田中啓行先生学会表彰1

3月4日の第25回研究討論会で行われた授賞式の様子

田中啓行先生学会表彰02

授賞式で田中先生は、「論文賞に選んでいただいて大変光栄に思っています。今後も読み手のことを考えて書く力を伸ばすための教育や指導に役に立つ研究ができるよう、精進していきたいと思います。」と話していました。

先生は法学部で「公務員特別演習Ⅲ(論文)」「 日本語特講1、2」等の科目を担当されています。
専門日本語教育学会とは>
専門日本語教育に関する学際的な研究の推進、専門日本語教育の研究・教育の発展、ならびに会員相互の連携に貢献することを目的とした学会。日本語教育関係者だけでなく、理工学系や社会学系の研究者・教育者、特定の専門職の実務家や教育担当者など、さまざまな分野の人々が集い、大学など教育現場で必要とされる学術的日本語の研究や教育方法だけでなく、法律、ビジネス、医療保健など、種々の現場で用いられる日本語やその教育方法にまで議論の対象を広げている。(専門日本語教育学会ホームページより)   
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