CGU NEWS
2022.05.30
法学部
「JICAコンサルタント特別講義」実施報告
5月24日(火)、法学部 川久保文紀教授の「政治学原論」の授業において、「世界における紛争と地雷」と題した特別企画が実施されました。講師の標 昌充氏は、JICA(国際協力機構)のコンサルタントを務められており、アフガニスタン、スリランカ、南アフリカなどの世界の紛争地帯において地雷処理に従事されてきた方です。また、我孫子市の平和事業推進市民会議の元会員でもあり、市内の小中学校などでGlobal Peace講座を担当され、子どもたちに平和の大切さを伝える活動を行ってきました。

費用をかけずに簡単につくることのできる「貧者の兵器」と呼ばれる地雷は、世界中に推定6000万個から1億個から敷設されているといわれていますが、標氏によれば、実際には正確な数はわかっておらず、紛争後の平和構築を行っていくうえでの大きな障害となっているとのことです。日本は小泉政権のときに自衛隊が保有する地雷をすべて廃棄した事実についても触れられ、日本外交の基軸である「人間の安全保障」の推進が欠かせないとも述べられました。
また、標氏は、現在のロシアによるウクライナ侵攻においても、ロシア軍によって多くの地雷がウクライナ南東部を中心に敷設されている現状にも大変憂慮していると述べられ、学生たちに世界にもっと目を向けて、自分たちの問題として国際情勢に関心をもってほしいと説かれました。
また、標氏は、現在のロシアによるウクライナ侵攻においても、ロシア軍によって多くの地雷がウクライナ南東部を中心に敷設されている現状にも大変憂慮していると述べられ、学生たちに世界にもっと目を向けて、自分たちの問題として国際情勢に関心をもってほしいと説かれました。



