CGU NEWS
2024.05.16
法学部

フィールドスタディーズコース「館山合宿研修」実施報告

5月11日(土)~5月12日(日)の1泊2日で法学部フィールドスタディーズコースの1年生が館山セミナーハウスで合同合宿研修を実施しました。
この合宿研修は、「平和」「環境」「地域」というコース教育のキーワードの実践例と、卒業後の進路の一つとして想定しているNPOの活動を直接見られるチャンスで、毎年入学したばかりの1年生を対象に、コース教育の目指すものを理解してほしいとの思いから実施しているものです。

合宿1日目は、白水先生による「コース教育の目指すもの」についての講義に続いて、NPO法人「安房文化遺産フォーラム」による講義が行われました。学生一人一人の出身地などに絡めた話題の広さと深さに、学生たちもぐいぐい話に引き込まれていきます。気がつけばあっという間の2時間でした。


館山合宿建物館山セミナーハウス(千葉県館山市)
夕食後にはフィールドスタディーコースのもう一人の柱である谷川先生(人文地理学)の専門である捕鯨問題を取り上げた「南房総と捕鯨」の講義に続いて、今年3月に卒業したコースOBの先輩による講義がありました。
フィールドスタディーコースで学んだこと、その学習成果の総仕上げとしてのゼミ論文作成の楽しさ、などについて、学生ならではの視点から聴きごたえのある話をしてくれました。

フィールドスタディーコースで学ぶことのや楽しさ、そして終着点までが具体的に知れた貴重な機会となりました。
館山合宿1日目-1
合宿研修2日目の午前中は、小型バスに乗り「巡検」が行われました。
NPO法人「安房文化遺産フォーラム」のスタッフが、さまざまな角度から交代で解説をしてくれ、6名の方が一緒に参加してくれました。
バスの中では、さまざまなパネルを用意してこれから回る場所についての具体的な解説をしていただきました。これがとてもわかりやすく、その後の見学が興味深々なものになりました。
巡検では、かつて海軍の航空隊が置かれていた洲崎方面を回り、戦争中に戦闘機を隠した掩体壕などを見たあと、館山湾の北側にある大房岬の戦争遺跡を見学に行きました。これまで毎年巡検をしていますが、初めて回る地域でした。探照灯施設跡や弾薬庫跡・砲台跡、人間魚雷「回天」の発射場跡など貴重な場所を解説つきで案内していただき終了しました。
館山合宿1日目-2
午後は四面石塔で有名な大巌院や、国登録有形文化財の家屋があり、地元名士として地域の振興に尽くしてきた小原家の文化財見学に行きました。ご当主ご夫妻から直接お話をうかがうこともでき、大変貴重な時間を過ごすことができました。

今年はコース学生が少人数でしたが、逆にそのため、大人数では行けなかった場所を見学できたり、一人ひとりに即した内容の話をしてもらえたりと、多くのメリットがありました。また、館山地域の戦争遺跡や文化遺産を自分の目で見られて話を聞けたことは大きな収穫でしたし、何よりNPOの皆さんの生き生きとした活動ぶりを直接見られたことがよかったと思います。非常に内容の濃い2日間となりました。

この合宿研修を通して、これから4年間学んでいくワクワク感を感じてもらえたのではないかと思います。

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  • 館山合宿2日目-7
    館山合宿2日目-3
    館山合宿2日目-6
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