CGU NEWS
2021.02.26
商学部
「商学部研究発表会」および「科研費取得教員による報告会」開催報告
「インド製薬企業の競争力の源泉」を研究テーマとしている上池先生による「TRIPS協定とグローバルバリューチェーンにおけるインドの製薬産業のアップグレード」(邦題タイトル)の発表は、専門的な内容であるものの、概要を分かりやすく説明するものとなっていました。発表後は参加した商学部教員からいくつも質問が出るなど、活発な研究発表会となりました。
【発表者】上池 あつ子 准教授
タイトル:“TRIPS Agreement and UPGARDING of THE Indian Pharmaceutical Industry in Global Value Chain”
【要旨】
世界貿易機関(WTO)の知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(通称TRIPS協定)は、知的所有権制度の世界的調和を促進し、インドのような新興国の知的所有権制度も先進国と同水準に引き上げられた。
TRIPS協定は製薬産業の国際価値連鎖(Global Value Chain, GVC)を新興国インドに拡大した。
インド製薬企業はGVCに参入し、多国籍製薬企業との戦略的提携を活用することで先端技術を学習・吸収し、製造技術や研究開発技術を高めていった。そして、GVCにおけるその存在感を高めてきた(=アップグレード)。
本報告では、Zydus Cadila、Bioconというインド大手製薬企業のケーススタディを通じて、インド製薬産業のGVCでのアップグレードの実態を明らかにした。
世界貿易機関(WTO)の知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(通称TRIPS協定)は、知的所有権制度の世界的調和を促進し、インドのような新興国の知的所有権制度も先進国と同水準に引き上げられた。
TRIPS協定は製薬産業の国際価値連鎖(Global Value Chain, GVC)を新興国インドに拡大した。
インド製薬企業はGVCに参入し、多国籍製薬企業との戦略的提携を活用することで先端技術を学習・吸収し、製造技術や研究開発技術を高めていった。そして、GVCにおけるその存在感を高めてきた(=アップグレード)。
本報告では、Zydus Cadila、Bioconというインド大手製薬企業のケーススタディを通じて、インド製薬産業のGVCでのアップグレードの実態を明らかにした。

下段左から、松原寿一先生、谷口 聡先生
科学研究費助成事業の研究種目「基盤研究(C)(一般)」(令和元年度~令和3年度)を前勤務先の神戸大学で取得した上池あつ子先生と、同じく「基盤研究(C)(一般)」(令和2年度~令和5年度)を取得した商学部 准教授 谷口 聡先生による、科研費取得までの経緯や、研究計画調書の作成で特に意識したこと等の報告がありました。
今回の報告は、研究内容は異なるものの、来年度以降の科研費申請を考える教員への良いアドバイスとなったようです。
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