CGU NEWS
2024.07.25
現代教養学部
ジェンダー論「溝上由夏氏、岡林佐和氏による特別講義」実施報告
7月12日(金)の2時限目、現代教養学部 皆川 満寿美 准教授の「ジェンダー論」において、テレビ朝日ディレクター 溝上 由夏 氏、朝日新聞経済部記者 岡林 佐和 氏による講演が行われました。講演では、お二人が制作した番組である『女性議員の増えない国で』を視聴し、お話を伺いました。
以下、皆川先生に頂いた内容です。
「ジェンダー論」では、後半のトピックとしてメディア(マスメディア)を取り上げており、その3回目として、実際に日本のマスメディアで働いている女性からお話を伺うことにしたものです。
お二人が制作し、2022年7月23日、テレビ朝日「テレメンタリー」で放映されたこの番組では、記者にも管理職にも女性がなかなか増えない日本のマスメディアで働く女性たちが、国会という国として最高レベルの意思決定がなされる場に女性議員がなかなか増えない現実と、それを変えようとする努力を描きます(2022年メディア・アンビシャス賞映像部門優秀賞受賞)。
「ジェンダー論」では、後半のトピックとしてメディア(マスメディア)を取り上げており、その3回目として、実際に日本のマスメディアで働いている女性からお話を伺うことにしたものです。
お二人が制作し、2022年7月23日、テレビ朝日「テレメンタリー」で放映されたこの番組では、記者にも管理職にも女性がなかなか増えない日本のマスメディアで働く女性たちが、国会という国として最高レベルの意思決定がなされる場に女性議員がなかなか増えない現実と、それを変えようとする努力を描きます(2022年メディア・アンビシャス賞映像部門優秀賞受賞)。
- 『女性議員が増えない国で』(YouTubeで視聴できます)

溝上さんからは、テレビ局(在京各社)の従業員、管理職、役員の詳しい現状が紹介され、番組制作時の苦労として、「圧倒的な男社会」という表現を、1985年当時の日本社会についての描写として番組中で用いるためにどのような苦労があったかーメディアで多数を占める男性にはこうした自覚がないようですーなど、お話しいただきました。
朝日新聞は、2020年に「ジェンダー平等宣言」、2022年に「ジェンダー平等宣言+」を行い、日本の新聞社でのこうした動きをリードしていますが、岡林さんは、社内でこの取り組みを実現するために動いてきた女性記者たちのお一人で、『女性議員の増えない国で』の番組づくりには、テレビ朝日に出向していた時に携わりました。岡林さんからは、「宣言」前から現在に至る朝日新聞社の取り組みのご紹介があり、会社を超えた女性記者たちの連携もあることを教えていただきました。
朝日新聞は、2020年に「ジェンダー平等宣言」、2022年に「ジェンダー平等宣言+」を行い、日本の新聞社でのこうした動きをリードしていますが、岡林さんは、社内でこの取り組みを実現するために動いてきた女性記者たちのお一人で、『女性議員の増えない国で』の番組づくりには、テレビ朝日に出向していた時に携わりました。岡林さんからは、「宣言」前から現在に至る朝日新聞社の取り組みのご紹介があり、会社を超えた女性記者たちの連携もあることを教えていただきました。
今回は、授業を開放し、大きな教室を用意して、教職員を含め多数の参加を得ました。国会議員やメディアの現状をあまり知らない人には戸惑いもあったでしょうが、質問も多く出て、よい機会になったのではないかと思います。
ジェンダーギャップ指数による世界ランキングで146カ国中118位(2024年)という圧倒的な事実に対し、これを変えようとする努力が、今までも行われてきましたし、現在も行われていますし(『女性議員の増えない国で』の制作、放映はその一つです。今期NHKで放映されている『虎に翼』もそうでしょう)、これからも行われていきます。「ジェンダー論」では、今後も、そうした活動にふれる機会を設けるよう努力していきます。
ジェンダーギャップ指数による世界ランキングで146カ国中118位(2024年)という圧倒的な事実に対し、これを変えようとする努力が、今までも行われてきましたし、現在も行われていますし(『女性議員の増えない国で』の制作、放映はその一つです。今期NHKで放映されている『虎に翼』もそうでしょう)、これからも行われていきます。「ジェンダー論」では、今後も、そうした活動にふれる機会を設けるよう努力していきます。

特別講義にはたくさんの方が参加し、女性も多く見られました。番組には、子育てをしながらの選挙をされた女性国会議員の方の他、レジェンド的な存在の女性、20代の大学生の女性も登場していました。講義では、お二人がこの番組の制作に至った切実な思い、日本社会の現状などについてのお話がありました。参加された方々は真剣に聞き入り、充実した授業となりました。



