CGU NEWS
2024.08.07
法学部

田中ゼミ「『やさしい日本語』講演会」実施報告

7月3日(水)2時限目、法学部の1年生ゼミ(基礎演習Ⅰ)の田中啓行先生のクラスで、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)我孫子運輸区の乗務員の方々をお招きし、「やさしい日本語」による車内放送についてのお話を伺いました。

「やさしい日本語」というのは、日本語が母語でない外国人などの相手に配慮したわかりやすい日本語のことで、自治体や企業の情報発信で活用することが期待されています。実際に、「やさしい日本語」での情報発信に取り組んでいる自治体や企業も多く、公務員を目指している学生にとっても民間企業に就職する学生にとっても重要な考え方です。
常磐線の運転士・車掌の方が所属する我孫子運輸区では、海外から来た人も含めた多くの乗客にわかりやすく情報を伝えるため、この「やさしい日本語」を取り入れた車内放送に取り組んでいます。
田中ゼミ「やさしい日本語」講演会
今回の企画には、基礎演習Ⅰの6クラスの1年生が参加し、実際に取り組まれている車掌の皆さんからお話を伺いました。
また、田中先生の3、4年生のゼミ(専門演習)の学生も参加し、司会などを務めました。お話は、「やさしい日本語」の基礎的な知識、「やさしい日本語」での車内放送の取り組みを始めたきっかけ、実際の取り組みの内容など、わかりやすいスライドと豊富な実例を交えた、とても興味深いものでした。
天気予報の文章を「やさしい日本語」に書き換えるグループワークもあり、我孫子運輸区の皆さんが目指している「伝える放送から伝わる放送へ」について、体験を通して深く学ぶことができる授業でした。
田中ゼミ「やさしい日本語」講演会1
参加した学生からの感想を一部紹介します。

  • 実際に「やさしい日本語」を使う場面での大変さや努力の過程を知ることができて良かったです。
  • 普段聞けないような車掌さんのお話などを聞けて、とても貴重な経験をすることができました。
  • 車掌の皆さんが考えた「やさしい日本語」は、とても簡潔で最小限にまとめられており、誰が見聞きしても分かりやすい文章になっていました。
  • グループで文を作る際、最初は簡単そうに見えていたのですが、いかに要点を押さえ、無駄を省いて作ることが難しいことなのかを感じました。 

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田中ゼミ「やさしい日本語」講演会5
田中ゼミ「やさしい日本語」講演会6
田中ゼミ「やさしい日本語」講演会7
田中ゼミ「やさしい日本語」講演会2
田中ゼミ「やさしい日本語」講演会3
田中ゼミ「やさしい日本語」講演会4
<お問い合わせ先>
部署:企画課
電話:04-7183-6517