CGU NEWS
2024.11.01
法学部
平和学「被爆者体験講話」実施報告
10月21日(月)、法学部 川久保 文紀 教授の授業「平和学」において「被爆者体験講話」が実施されました。この特別企画は、我孫子市や我孫子市平和事業推進市民会議からのご協力を得て、毎年実施されているものです。今年は初めて、柏和会(柏市原爆被爆者の会)や柏・麦わらぼうしの会の皆様のご参加もあり、平和事業を通じた地域連携活動の新しい展開がみられました。
冒頭、桑原俊晴氏(我孫子市平和事業推進市民会議会長)より、これまでの市民会議の取り組みについてのご説明を頂いた後、山本照子氏(柏和会会員)が長崎での被爆体験をお話しになりました。
冒頭、桑原俊晴氏(我孫子市平和事業推進市民会議会長)より、これまでの市民会議の取り組みについてのご説明を頂いた後、山本照子氏(柏和会会員)が長崎での被爆体験をお話しになりました。

2歳の時に爆心地から2.5キロのご自宅で被爆され、その後、ご家族全員がガンで亡くなった事実について、当時の過酷な状況を振り返りながら学生たちに話してくださいました。とくに強調されたのは、被爆者に対する根強い差別でした。戦争の一番の被害者は国民であり、戦争は絶対にいけないという力強いメッセージが学生たちの心に響いたようでした。三浦正一氏(柏和会会長)からは、長崎における被爆の実相に関する写真の説明があり、山本氏の語られた被爆体験を視覚的に訴えられました。最後に、的山ケイ子氏(我孫子市平和事業推進市民会議会員)からは、ご自身が胎内被曝された事実を打ち明けられ、生まれた直後に首から上が紫色に腫れ上がり、その後、ご家族全員がガンになった経緯をお話しされました。今年の広島での平和記念式典に川久保ゼミの学生たちと参加されたときのこともお話しされ、若い世代と触れ合う機会がもてることに喜びを感じていると述べられました。
来年は、原爆投下より80年を迎えます。公益財団法人広島平和文化センターより「広島・長崎講座」に認定されている平和学では、平和事業を通じた被爆体験の世代間継承と地域連携に努めてまいります。
来年は、原爆投下より80年を迎えます。公益財団法人広島平和文化センターより「広島・長崎講座」に認定されている平和学では、平和事業を通じた被爆体験の世代間継承と地域連携に努めてまいります。


