CGU NEWS
2024.12.20
現代教養学部
「イタリア ジェノヴァ大学大学院 パオラ・ナルディ准教授による特別授業(駒澤大学ジョイント授業)」実施報告
12月16日(月)の2時限目、現代教養学部 峯 真依子 准教授の「英米文学論実践」にて、イタリア ジェノヴァ大学大学院 パオラ・ナルディ准教授をお招きし、特別授業を行いました。この貴重な機会に、ZOOM中継を行い、ジョイント授業として駒澤大学からは川崎浩太郎 准教授の学生120名がオンラインで参加し、本学の学生たちと一緒に、ナルディ先生の授業に参加しました。
ナルディ先生は、93年にノーベル文学賞を受賞したアフリカ系アメリカ人作家トニ・モリスンの研究者として知られます。テーマは「キャンセル・カルチャー」についてで、トニ・モリスンの文学から見えてくることを、語っていただきました。
ナルディ先生は、93年にノーベル文学賞を受賞したアフリカ系アメリカ人作家トニ・モリスンの研究者として知られます。テーマは「キャンセル・カルチャー」についてで、トニ・モリスンの文学から見えてくることを、語っていただきました。
キャンセル・カルチャーはネットだけではなく、英米文学においても今、もっとも問題となっているテーマの一つです。ブラック・ライブズ・マターの際に、多くの銅像が倒されたことを記憶している方も多いでしょう。倒された銅像は誰だったのか?同じように、これまで傑作とされてきた著名な英米文学も、ある意味で引きずり降ろされ、古典・傑作とされる作品に対するキャンセル(拒否すること)、もしくは、少なくとも新たな視点から読み直しが進んでいます。
ナルディ先生は、「キャンセル・カルチャー」について、トニ・モリスンがランダムハウスの編集者だった時代に編纂した「Black Book」という本(誰かの個人的なスクラップブックのような、しかし黒人の歴史に関する不思議な本です)を紐解いて、過去に対する美化や、過去に対する断罪について、モリスンがどう考えていたかを説明してくれました。
ナルディ先生の講義は本学の峯先生が同時通訳を担当し、また駒澤大学の川崎先生がナルディ先生の授業の中でもっとも重要だったポイントについてまとめると、本学および駒澤大学の学生たちから瞬く間に数十を超える質問が飛び出しました。本学の学生たちが、ナルディ先生とのやり取りの中で、多くのことを学び取り、思考する力を身につけるきっかけになったことを望みます。
ナルディ先生は、「キャンセル・カルチャー」について、トニ・モリスンがランダムハウスの編集者だった時代に編纂した「Black Book」という本(誰かの個人的なスクラップブックのような、しかし黒人の歴史に関する不思議な本です)を紐解いて、過去に対する美化や、過去に対する断罪について、モリスンがどう考えていたかを説明してくれました。
ナルディ先生の講義は本学の峯先生が同時通訳を担当し、また駒澤大学の川崎先生がナルディ先生の授業の中でもっとも重要だったポイントについてまとめると、本学および駒澤大学の学生たちから瞬く間に数十を超える質問が飛び出しました。本学の学生たちが、ナルディ先生とのやり取りの中で、多くのことを学び取り、思考する力を身につけるきっかけになったことを望みます。