CGU NEWS
2025.03.07
法学部
大久保ゼミ「仙台合宿」実施報告
3月3日(月)~5日(水)の2泊3日で法学部 大久保ゼミが春季休業期間を利用し、日本法育学会の宮城刑務所見学会に合わせて、宮城県仙台市にてゼミ合宿を行いました。
合宿1日目の午後に仙台に到着した後、2020年度の基礎演習IIゼミ生が作成した台本をもとに、金塊密輸事件の模擬裁判を実施しました。他人の金塊を密輸したこの事件について、ゼミ生たちの多数決の結果、被告人らは有罪、ただし金塊は没収されないという、2020年度のゼミ生たちとは異なる興味深い結論になりました。
合宿1日目の午後に仙台に到着した後、2020年度の基礎演習IIゼミ生が作成した台本をもとに、金塊密輸事件の模擬裁判を実施しました。他人の金塊を密輸したこの事件について、ゼミ生たちの多数決の結果、被告人らは有罪、ただし金塊は没収されないという、2020年度のゼミ生たちとは異なる興味深い結論になりました。
合宿2日目の午前は、3年生(専門演習I)と2年生(基礎演習II)のゼミ生による民法判例研究発表をしました。3年生は婚姻予約、2年生は抵当権の附従性についての難しい発表でしたが、既に民法総則を学び終えた1年生たちも、素朴な疑問を発表者に盛んに質問する等、活発な議論ができました。
午後には、日本法育学会の宮城刑務所見学会に参加し、髙橋刑務官の丁寧でわかりやすい説明のもと、刑務所内を見学しました。宮城刑務所は、無期懲役など長期の受刑者がいるほか、病気を持ち受刑者に対応できる医師が複数いるなど、大きな刑務所です。受刑者が実際に仏壇や布製品などの刑務作業品を作るところ等を見学し、刑務所内でどのようなことが行われているかを実際に見ることができたのは、ゼミ生たちにとって貴重な経験になりました。なお、宮城刑務所は伊達政宗が作った城の跡にあり、臥龍梅や蟠龍の松といった名木もあり、普段見ることのできないものも見ることができました。
刑務所見学後、船山泰範弁護士に講演をしていただきました。講演内容は、例えば殺人の約半分は家族間で行われていること等、刑務所見学に関連するお話をいただき、ゼミ生たちは、質疑応答では盛んに質問をしていました。
その後、東日本の降雪予報に備え最終日に行う予定だった4年生の卒業論文発表を前倒しで実施し、将来の大学院進学も検討している者の発表であり、水準の高い発表となりました。発表終了後、場所を移して夕食会を行い、仙台の食を堪能しながら、先輩後輩の交流を楽しみました。
合宿最終日は、仙台で雪のち雨の天気となり、それ以上に、関東で積雪による交通機関の乱れがありましたので、早く帰るか関東地方が落ち着くまで仙台近辺にとどまるかは、各ゼミ生たちの判断に任せることとしました。仙台近辺にとどまった者は、青葉城を見学したり、多賀城の東北歴史博物館を見学したり、雨で水墨画のようになった松島で名物の牡蠣を食したりしたようです。
大学の中ではできない勉強ができ、貴重な経験となった仙台合宿となりました。(大久保輝)
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