CGU NEWS
2025.06.24
商学部

中野ゼミ「大人たちの金曜日」実施報告

5月17日(土)、商学部 中野 健秀 教授のゼミ生(演習Ⅰ~演習Ⅲ)を対象に「大人たちの金曜日(第66回)」が行われました。中野ゼミの「大人たちの金曜日」とは、ゼミ生たちのキャリアについての視野を広げ、考えを深めることを目的とし、さまざまな業界の社会人をお招きして現在の仕事と過去の経験をざっくばらんにお話しいただく会です。      

今回は、フリーランスのクリエイティブディレクター・コピーライターとして活動している、神野 芳郎氏にお越しいただきました。神野氏は、ブランディングや事業開発に携わり、講演やワークショップでSDGs推進を支援し、昨年はローカルで伝統文化の保全と産業創出に取り組んでいます。
20250616大人たちの金曜日①神野 芳郎 氏
神野氏からは、「いい大学に入り、いい会社に就職し、お金を稼ぐ」という一般的な価値観から自由になること、キャリアの選択にとらわれず、生き方や考え方に変化を感じたら受け入れてみることの重要性を説き、書籍から引用された言葉に心に響くフレーズが共有されました。
そして、キャリアブレイクの期間の話では、「当たり前のことが、実はどれほど豊かであるか」「成功できなくても成長につながる」など、働くことだけが人生の目的ではなく、シンプルな暮らしの中にこそ真の幸福があるという考えに至り、自分自身の良さを大切にしながら、自らの価値観を築いていくことが重要であると語りました。
今回の講演を通じて、学生たちは自分のキャリアを柔軟に考え、より豊かな人生を歩むためのヒントを得ることができました。
20250616大人たちの金曜日⑥
20250616大人たちの金曜日④
受講した学生からは、神野氏のお話の中にあった「成功はできなくても、成長はできる」という言葉や「あなたが生まれつき持っている自分の良さを大切に」、「将来の安定や収入などを気にしすぎるより、生きる喜びを大切にする。」という言葉が強く残ったという声が多くありました。(以下は受講したゼミ生の感想です)
  • 講演を聞いて仕事に対する意識が変わりました。神野さんの生活のために仕事をするのではなく自 分がやりたいと思える仕事をするという言葉は説得力があり社会に出るのが不安に思う自分にとっ て背中を押してくれるような言葉であり意識が変わりました。(3年 早坂翔馬さん)
  • 成功より成長に意識が向いているというフレーズがとても素敵だと感じました。どうしても結果を見て しまいがちで、終わった後に過去形として成長を振り返ることが多いので、途中の進行形としての成 長を見るとポジティブになるし、モチベーションも上がるので、自分もこの考え方は取り入れたいと思 いました。今回はご講演ありがとうございました。(3年 阿部柊一さん)
  • 大手の会社に就職し、一生懸命働き続け安定した収入を得ることが理想的で、賢い生き方なのだと 考えていました。しかし、それとは対照的な神野さんのお話を聞き、就職への価値観が大きく変わり ました。キャリアブレイク等の時間を作り、温かさを持った生活が理想のキャリアを開くという考えは私になかったもので、こういった生き方もあるのだと気づかされました。(3年 鈴木空さん)
  • ご講演ありがとうございました。クリエイティブディレクターやコピーライターのお仕事では異業種の 方や社長など幅広い方との出会いがあることやその方々にどう対応するかなど貴重なお話を聞くこ とができました。また、人生で一番いい状態はなにかでは自分で考えたことがありませんでしたが初 めて考えるきっかけにもなりました。(3年 岸田颯太さん)
  • 「一時的に雇用から離れるキャリアブレイク」という第3の選択肢についてのお話です。今後、転職が 一般的になる時代において、生活のためではなく、自分が本当にやりたい仕事に出会うまでの期間に、あえて立ち止まるという選択肢があることを知り、将来の選択肢の一つとして頭の片隅に置いて おこうと思いました。(4年 大貫公平さん)
中野ゼミのテーマは「情報技術の活用を学ぶ -その応用と教養の形成-」です。「情報技術の活用」を軸としながらも「自分の人生をより楽しくする」ことを根底におき、プロモーションビデオの制作や時事問題考究など、様々な研究活動を行っています。
 
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