CGU NEWS
2025.06.26
現代教養学部

キャリアデザイン「これからの社会に求められる地方公務員とは?」実施報告

5月30日(金)4時限目、現代教養学部 齋藤大輔 教授の「キャリアデザイン(3年次専門基礎科目:選択必修)」の授業において、地元我孫子市の副市長である渡辺 健成 氏をお迎えし、「これからの社会に求められる地方公務員とは?  ~豊かな人間性の涵養を~」というテーマで講演が行われました。

講演の冒頭では、副市長ご自身のこれまでのキャリアや、公務員という仕事を志すようになった背景が紹介されました。続いて、「公務員の役割と魅力」「求められる人物像」「採用試験と就職活動のポイント」「我孫子市の魅力とキャリア形成への助言」といったテーマに沿って、具体的な話が展開されました。
20250530齋藤大輔先生(我孫子副市長)①我孫子市副市長  渡辺 健成 氏
前半では、公務員とは「公共のために働く人」であり、利益を追求するのではなく、住民の幸福を第一に考え、限られた財源の中で最大の効果を生み出すことが求められる職業であることが強調されました。責任は大きいものの、その分やりがいも大きく、多くの職員が「市民のありがとう」という言葉に力をもらっているとのことでした。また、公務員の魅力として、副市長は「安定性」、「働きやすさ」、「社会貢献性」、「福利厚生の充実」といった点を挙げられ、マイナビの調査結果なども交えながら、民間企業と比較した際の特長についても紹介されました。

後半では、今の時代に求められる地方公務員の人物像について詳しくお話しいただきました。
20250530齋藤大輔先生(我孫子副市長)④
社会人としての自覚と豊かな人間性、高い倫理観、コミュニケーション力、住民の視点で考え行動する力、そして新たな課題に挑戦する姿勢や柔軟な対応力など、多くの資質が求められているとのことでした。市役所の仕事は多岐にわたり、福祉・教育・防災・環境など市民の生活に密接に関わっていることを、我孫子市の採用PR動画を交えて具体的に紹介いただきました。

また、採用試験に関しては、筆記試験だけでなく面接の重要性についても触れられました。第一印象やエントリーシートの丁寧な作成が合否を左右するとのことで、「無理に良い答えを作ろうとせず、自分の言葉で思いを伝えることが大切」と学生へのアドバイスをいただきました。我孫子市ではインターンシップ制度も設けられており、実際の仕事を体験できる機会もあるとのことで、公務員を希望する人は我孫子市のインターンシップに参加してもらいたいと勧められました。

最後には、我孫子市の魅力として「自然が豊かで、住んでいてほっとする街」であることを紹介され、ご自身のストレスとの向き合い方や心の保ち方についても語ってくださいました。そして学生たちには、「自分の心と体を大切にし、最後まであきらめずに頑張ってほしい」と温かい激励の言葉をいただき、講演は締めくくられました。

今回の講演を通して、学生たちは公務員という職業への理解を深めるだけでなく、キャリアを考える上での大切な視点を学ぶことができました。実社会で活躍する方のリアルな声に触れることで、将来への意識もより具体的となる機会となりました。

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