CGU NEWS
2025.07.11
法学部
大島ゼミ「放浪学生が見た世界・記者として伝えた国際情勢 特別講演会」実施報告
7月2日(水)の2時限目、法学部 大島 幸先生の「基礎演習Ⅰ(1年生ゼミ)」において、日本放送協会(NHK)の津屋 尚(つや ひさし)氏による特別講演会を実施しました。
津屋氏は、解説委員としてTVやラジオ番組等でのニュース解説に加え、現在は、ラジオ番組『NHKジャーナル』(ラジオ第1:毎週月曜~金曜 午後10時~10時55分放送)キャスターも務めていらっしゃいます。
報道の最前線にいらっしゃる方からお話を伺える貴重な機会として、法学部教員の連携のもと、他の1年生ゼミも多数参加して開催されました。講演会の運営スタッフは、大島ゼミに所属する1年生が担いました。
津屋氏は、解説委員としてTVやラジオ番組等でのニュース解説に加え、現在は、ラジオ番組『NHKジャーナル』(ラジオ第1:毎週月曜~金曜 午後10時~10時55分放送)キャスターも務めていらっしゃいます。
報道の最前線にいらっしゃる方からお話を伺える貴重な機会として、法学部教員の連携のもと、他の1年生ゼミも多数参加して開催されました。講演会の運営スタッフは、大島ゼミに所属する1年生が担いました。
「今しかできないことを、やろうじゃないか。」
学生時代、この言葉を習字用の半紙に書いて、自分の部屋に貼っていたという津屋さん。
大学でドイツ語を学んだ津屋さんは、留学した西ドイツを拠点に、ヨーロッパの隅々まで「放浪の旅」をしたそうです。当時はベルリンの壁が残る冷戦下、ドイツは東西に分断されていました。国ごとの文化や大自然、社会体制の違いを目の当たりにし、市井の人々と直接触れあうなかで、国際情勢を伝えるジャーナリストへの関心を抱くようになったそうです。
学生時代、この言葉を習字用の半紙に書いて、自分の部屋に貼っていたという津屋さん。
大学でドイツ語を学んだ津屋さんは、留学した西ドイツを拠点に、ヨーロッパの隅々まで「放浪の旅」をしたそうです。当時はベルリンの壁が残る冷戦下、ドイツは東西に分断されていました。国ごとの文化や大自然、社会体制の違いを目の当たりにし、市井の人々と直接触れあうなかで、国際情勢を伝えるジャーナリストへの関心を抱くようになったそうです。
NHKの記者になった津屋さんは、学生時代の言葉を、次のように書き換えます。
「『俺しか』できないことを、やろうじゃないか。」
その言葉通り、津屋さんは国際情勢・安全保障分野で、稀有な取材体験を重ねてこられました。
2003年、アメリカを中心とする有志連合がイラクに軍事介入した「イラク戦争」に際しては、ペルシャ湾岸に展開したアメリカ軍の部隊や司令部を長期にわたり取材。アメリカ海軍の空母には約40日間乗船して、昼夜取材を続けました。
「『俺しか』できないことを、やろうじゃないか。」
その言葉通り、津屋さんは国際情勢・安全保障分野で、稀有な取材体験を重ねてこられました。
2003年、アメリカを中心とする有志連合がイラクに軍事介入した「イラク戦争」に際しては、ペルシャ湾岸に展開したアメリカ軍の部隊や司令部を長期にわたり取材。アメリカ海軍の空母には約40日間乗船して、昼夜取材を続けました。
空母に搭載された戦闘機のパイロットで、この戦争で命を落とすことになるネイサン・ホワイト大尉とも乗船取材中に出逢い、交流を深めたそうです。取材を通じて、はからずも「ホワイト大尉の生前最後の姿」を撮影していた津屋さんは、後日、その映像をご遺族に届けようと、個人的に休暇を取り、ホワイト大尉の父親に会いに訪米します。その訪問をきっかけに、ご遺族の協力を得て、番組制作(「シリーズ・イラク戦争1年ある米兵の死」 -クローズアップ現代 - NHK)に繋がったというお話は、記者という仕事を超えて、「津屋さんにしかできないこと」として、学生・教員も印象深く受けとめました。
講演の最後には、国際秩序が危機に瀕する現在の国際情勢、日本が置かれている安全保障環境などを概説いただきました。
また、SNSやインターネット等で、フェイクニュースや誤った情報が拡散されるなか、情報に接する際の留意点やメディア・リテラシーを養う大切さについてもお話がありました。
講演の最後には、国際秩序が危機に瀕する現在の国際情勢、日本が置かれている安全保障環境などを概説いただきました。
また、SNSやインターネット等で、フェイクニュースや誤った情報が拡散されるなか、情報に接する際の留意点やメディア・リテラシーを養う大切さについてもお話がありました。