CGU NEWS
2025.11.14
法学部
平和学「被爆者体験講話」実施報告
11月10日(月)、法学部 川久保文紀 教授の授業「平和学」において、「被爆者体験講話」を実施しました。毎年行われているこの特別企画は、我孫子市との地域連携事業のひとつになっています。被爆から80年目を迎えた今年は、的山ケイ子さん(我孫子市在住)と小野宏祐さん(柏市在住)に体験講話を行っていただきました。
的山さんは我孫子市平和事業推進市民会議委員を務められ、我孫子市が毎年行っている広島・長崎への中学生派遣事業にも同行されてきました。長崎で胎内被爆された的山さんは、生後1週間ぐらいで首から上が紫色に腫れ上がり、髪の毛が抜けおちた幼少期の体験を話されました。両親もがんで亡くなり、ご自身も含め弟と妹の3人もがんの手術を受け、常に死の恐怖を感じながら生きてきたそうです。80歳になられた的山さんは、被爆体験を若い世代に伝えることが生かされてきた自分の使命と力強く話されました。
的山さんは我孫子市平和事業推進市民会議委員を務められ、我孫子市が毎年行っている広島・長崎への中学生派遣事業にも同行されてきました。長崎で胎内被爆された的山さんは、生後1週間ぐらいで首から上が紫色に腫れ上がり、髪の毛が抜けおちた幼少期の体験を話されました。両親もがんで亡くなり、ご自身も含め弟と妹の3人もがんの手術を受け、常に死の恐怖を感じながら生きてきたそうです。80歳になられた的山さんは、被爆体験を若い世代に伝えることが生かされてきた自分の使命と力強く話されました。
続いて小野さんの講話では、同じ長崎で4歳の時に被爆され、被爆直後の長崎の様子を多数のスライド写真とともに克明に語っていただきました。山に囲まれた原爆の投下場所としては適さない長崎に原爆が投下された背景などについて説明され、原爆の威力を科学的なデータにもとづいてお話されました。そして、被爆直後の小学校は、亡くなった人たちのご遺体を火葬する場所になっていましたが、火力がどうしても弱い結果、生焼けのご遺体は穴を掘って埋められたとお話されました。土木機械などがない状況で、浅い穴しか掘れずその中にご遺体を詰め込み土をかぶせたそうです。しかし、その後時間が経って雨が降ると土が流され骨が運動場に露出してしまい、児童たちは裸足でけがをしないようにと、体操の時間にはまず、骨を拾い運動場にある大きな「骨入れの箱」に入れることが日課であったというお話に学生たちは聞き入っているようでした。
造船業界で長く働きながら途上国支援の関連業務にも従事された小野さんは、次の世代を担う学生たちに対して世界中で起こっている出来事に関心を持ち続け、どうすれば平和な世界をつくることができるのかを自分の頭で考える積極的な姿勢を持ってくださいというメッセージで講話を締めくくられました。
学生たちは戦争と平和の問題を自分の問題として認識する貴重な時間になりました。
造船業界で長く働きながら途上国支援の関連業務にも従事された小野さんは、次の世代を担う学生たちに対して世界中で起こっている出来事に関心を持ち続け、どうすれば平和な世界をつくることができるのかを自分の頭で考える積極的な姿勢を持ってくださいというメッセージで講話を締めくくられました。
学生たちは戦争と平和の問題を自分の問題として認識する貴重な時間になりました。
小野宏祐さん
的山ケイ子さん