CGU NEWS
2025.05.08
法学部

坂井亮太准教授【イェール大学共同研究便り】

准教授 坂井 亮太/ SAKAI Ryota

私は、中央学院大学の法学部の教員ですが、4月からいわゆるアイビーリーグと呼ばれるアメリカ東部の8大名門大学のうちの一つ、イェール大学に国際共同研究をするため、客員研究員として滞在しています。テレビやYouTubeで見かける成田悠輔さんの所属校といえばわかりやすいでしょうか。2025年4月より1年間米国イェール大学にて国際共同研究に取り組み、現地の研究者との交流を通じて日々新たな知見を得ています。

本記事では、その現場から届いたリアルな声とともに、研究の進展や異文化交流の様子をご紹介します。
坂井 亮太

自分のプロジェクトを立ち上げよう

大学生の皆さんは、大学に入って新学年が始まり1カ月がたち、自身の選択あるいは環境を振り返ってみる機会が出てくるころだと思います。

アメリカから皆さんに届くように声を大にして言いたいことがあります(毎年私の授業でも声を大にして言っているのですが)。それは、過去ではなく将来に向けて何をするのか(自分の実現したいプロジェクトや研究の魅力)が評価の対象となるということです。それは、日本でも世界でも変わりません。これが大学生の皆さんが目指すべきことです。
坂井先生【米イェール大学滞在】②
世界が気になるのは偏差値ではない
社会や世界に出れば、大学名よりもあなたがどんな面白い研究テーマや人生のテーマを持っているのかに関心が集まります。偏差値は、予備校などの受験業界のマーケティングの道具に過ぎないので、もうそれに振り回されないようにしてください。世界的には、学歴は学士号なのか、修士号なのか、博士号なのかを指します。4年制大学卒の学歴(学士号)は世界共通です。つまり、中央学院大学で取得した、日本の大学で取得した学位は世界に通用します。

声を大にして言いたいのは、大学は自分のプロジェクトを実現したり、探求や研究をするところだということです。研究=人類の知の限界を超えて新しい領域を開拓すること、勉強=これまでの人類の知を身に着けることです。勉強は研究の前段階です。勉強段階にとどまっていてはいけません。
坂井先生【米イェール大学滞在】③
自分のプロジェクトを持てば世界はすぐそこ
大学生の皆さんは4年間を使って、自分自身のプロジェクトを見つけて、それを試し、失敗し、失敗し、たまに成功することを繰り返してください。皆さんの手元に残った数少ない成功分野が、皆さんの将来の道になり、皆さんの研究テーマとなっていきます。

自身のプロジェクトを持てば、世界はあなたを見つけてくれます。SNSに投稿してください。ChatGPTを使って英訳し、Xに投稿してください。私のアメリカでの在外研究もメールを一本送ったことで始まりました。将来こそが勝負であり、過去を気にすることはありません。皆さんの有意義な学生生活を応援します。

世界的に有名な大学と国際共同研究を行い、大学教員を在外研究に送り出せる大学は、その教育力と研究力において大いに信頼に足る大学ですので、大学生の皆さんはどうぞ安心して本学で自分のプロジェクトを追求してください。
坂井先生【米イェール大学滞在】④
坂井先生【米イェール大学滞在】⑤
What’s next

次の機会には、アメリカの桜、大学の先生はアイドル、イェール大学の学生の様子、アイビーリーグ大学を巡るトランプ政権との闘いなどを、お伝えできればと思います。

中央学院大学法学部准教授・イェール大学客員研究員 坂井亮太
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電話:04-7183-6516