現代教養学部 現代教養学科
Faculty of Liberal Arts

林 健一 ゼミ

地域社会に目を向け、公共部門と政策のあり方を考えよう!
ゼミナールテーマ
地方自治・地域政策の観点から地域の課題を解明し、実現可能な改善策の立案、提言をする。

先生のコメント
皆さんは、次のような疑問を感じたことはありませんか。
・役所や地方議員の不祥事は報道されるけど、そもそも行政の役割って何だろう?
・役所には無駄が多い。私たちの税金は実際どう使われているの?
・私が選挙に行かなくても、問題ないよね?
・地方消滅って聞いたけど本当なの?
・市町村合併で住んでいる街の名前が変わった。なぜ合併したのだろう?

私の基礎演習では、こうした地域の行政制度・政策の問題を分析する視点や、地域課題の解決策を研究していきます。市役所や県庁など地方公務員や公的団体への就職、NPO団体や企業等の社会貢献活動に関心のある人には、特にお勧めの演習です。希望者には、公務員試験の他、宅地建物取引士、環境社会(eco)検定の取得をサポートします。

私たちが日々暮らす地域には、多分野にわたる課題が山積しています。現代社会の地域課題をどうすれば解決することができるのか、一緒に調べ、学び、考えていきましょう。
林健一ゼミ01
林 健一 HAYASHI Kenichi
教授 / 現代教養学部長 / 博士(地域政策学)
教員紹介
内容
演習の研究領域は、地域振興、まちづくり、環境・公害、地域産業、雇用、子育て支援などの地域政策と、地方分権改革、人口減少、地方創生、住民参加・協働など、地域行政が直面する現代的課題を取り扱います。
具体的な研究テーマは、参加者と相談の上で決定しますが、次の4つの活動を重視し、担当教員が皆さんの研究活動をサポートし、皆さんの市民力を育んでいきます。

・テキスト輪読
行政運営や地域政策の分析に必要な基礎的な「知識」を学修し、共有していきます。

・ディスカッション
仲間と議論し、論理的な「思考力」と「傾聴力」を養います。

・プレゼンテーション
演習での発表・報告を通じて、自分の考えを他者に伝える「表現力」を鍛えます。

・フィールドワーク
自分の足と目で自治体現場をリサーチするなど、「実証的な学び」を重視します。
年間スケジュール
前期は、行政・政策学の研究、調査の基礎を身に付けるため、地域政策や地方自治に関連する基礎的な文献、新聞・雑誌記事等を用いて、文献の輪読と担当部分の発表を行います。また、行政等の現場を実感してもらうため、夏期休暇中等に行政機関(市役所・県庁等)の見学、地方議会・委員会の傍聴、行政機関でのインターンシップ参加を予定しています。

後期は、文献輪読に加え、地方自治体の行政運営、地域政策の枠組み(条例・計画など)、個別地域政策の形成、展開、評価過程などについて、グループワークによる調査研究を行います。この成果はリサーチペーパーにまとめ、卒業研究・論文の作成につなげていきます。
卒業論文テーマ本ゼミでは「地域の課題とその解決」をキーワードとして、卒業論文を作成するための研究を行っています。2020年度と2021年度は、以下のテーマの研究を実施しました。
 
  • 外国人住民に対する支援の研究―地方自治体の取り組みを中心に-
  • 地方創生と地域鉄道の結びつきに関する研究
  • 萩市における地方創生に向けた取り組みと提言
  • 「歌劇のまち宝塚条例」を中核とした地域創生に関する研究
  • ひとり親世帯とひとり親の現状から考える支援の在り方に関する研究
  • ひとり親家庭支援の地方財政分析-マクロとミクロの視点から
  • 待機児童問題の現状とその対策
  • 官民協働による富岡製糸場の世界遺産登録活動
  • 国内テーマパークの成功・失敗要因の考察
  • ICTを活用した教育の現状と地方自治体の効果的な取り組みに関する研究
  • SDGsに取り組む地方自治体 豊島区
  • 地震と水害を中心とした自然災害による被害とその対策