2018.12.13 (木)INFORMATION在学生の方

「第1回 ピア・サポーター研究発表会」開催報告

12月5日(水)、611教室にて学生サポートセンター主催「第1回 ピア・サポーター研究発表会」を開催しました。

第1部は、商学部准教授の葉山大地先生による「ピア・サポートの歴史的背景と意義」をテーマとした基調講演、第2部は、「ピア・サポートの現状と課題」をテーマとしたパネルディスカッションを行いました。
葉山先生の講演では、ピア・サポートとは仲間同士の支援のことを指し、精神医療や福祉、教育など幅広い領域で用いられていること、また同じ立場・経験をした者同士が助け合うことであって、教師や大人が行う援助とは異なる意味や意義がある、というお話がありました。
さらにピア・サポートは、1904年のアメリカでの非行少年への仲間支援プログラムが起源とされるが、日本ではさかのぼると江戸時代の庶民教育「寺子屋」にもピア・サポートがあった、などが浮世絵と共に説明され、大変興味深いものでした。

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パネルディスカッションでは、ピア・サポーターの学生3名と一般学生1名がパネリストとして、学生相談室のカウンセラーがコメンテーターとして、学生サポートセンターの職員1名がコーディネーターとして参加しました。

パネリストたちが挙げた課題「ピア・サポーターの活動に対して学内での認知度が低いのはなぜか?」「今後どうしたら認知度が上がるのか?」などについてディスカッションしました。

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コメンテーターからは「学生相談室でも同じ課題がありますが、何より継続することが大事。様々な企画を通して地道な活動を続け、また口コミも認知度を上げるツールとなります」などの助言がありました。
また職員からは「履修相談などでピア・サポーターの活動は非常に評価されており、学生からだけでなく大学側からもとても感謝されているのでもっと自信を持ってほしい」とのコメントがありました。

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今回の研究発表会を通じて、ピア・サポーターたちは活動の意義を改めて認識してくれたようです。また、明確になった課題の解決に向けて、受け身にならず、より積極的に取り組む意識で今後も活躍してくれることと思います。
部署:学生サポートセンター
電話:04-7183-6508