大学案内
About CGU

学長メッセージ

新年度の授業開始にあたって

大村芳昭学長

今年度も入学式が無事に終わり、4月7日(金)からはいよいよ新年度の授業が始まります。

2020年春から続いてきたコロナ禍も徐々に落ち着きを見せ、昨年度の途中からすべての授業を対面で行うようになりましたが、今年度もよほどの緊急事態が生じない限り、対面授業を継続する予定です。また、クラブやその他の活動についても、必要最小限度の感染対策をお願いした上で、基本的にはコロナ以前に近い形に戻したいと考えています。

在学生の皆さんにとっては、あびこ祭、クリスマスパーティー、卒業祝賀パーティーといったイベント、あるいはゼミや部活などの単位で行う新入生歓迎会、合宿、卒業生追い出しコンパなどコロナ禍では必ずしも満足な形ではできなかったことが、今年度こそはできるという期待感が大きいのではないかと思います。
本学としても、そのような学び以外での学生の皆さんの活動を応援するため、新型コロナの感染状況を注視しながらも、可能な限り活動への制約を少なくしたいと考えます。

かつて、新型コロナの感染が拡大傾向にあった頃は、手洗いや消毒にしても、マスク着用にしても、検温にしても、(法律上の強制かどうかはともかく)皆が一斉に行うという傾向があったように思いますが、これからは「個々人の判断」が重視されます。マスクでいうなら、着用したい人はしてよい、したくない人はしなくてよい、ということになります。

では、同じ教室の中に、自分も着用したいし周囲にも着用してほしい人と、自分は着用したくないし周囲の人にも着用してほしくない人がいた場合、お互いにどのような態度を取ればよいでしょうか。自分の流儀をお互いに押し付けあっても行き詰ってしまうだけです。そんな場合には、自分の行動については自分の考え方を優先するが、相手の行動については相手の考え方を尊重する、というのが基本になるのではないかと思います。つまり、着用したい人はする、したくない人はしない、相手の流儀には口を出さない、ということです。

それで問題が生じる場合の対応は、ケースバイケースの検討が必要であり、一概には言えませんが、お互いへの思いやりを忘れないところから出発して、時に意見を交わしながら、お互いの行動を決めていくしかないように思います。逆にいえば、そのような配慮を通じて良好な人間関係を築いていくことを学ぶのも大学生活の意義だと考えます。

皆さんはどう考えますか。
 
                                                                          2023年4月4日
学長 大村 芳昭