現代教養学部 現代教養学科
Faculty of Liberal Arts

櫻間 瑞希 ゼミ

身近なところから「人間とは何か」を問う
ゼミナールテーマ
他者を知り、⾃分を知る

先生のコメント
⽂化⼈類学の魅⼒は、慣れ親しんだ⽇常を異なる視点から捉え直し、新たな発⾒をすることにもあります。⽂化⼈類学的な視点と⽅法論を通して、⾃明視された「あたりまえ」を問い直してみましょう。
先人たちの研究を踏まえながら、それぞれの問いを練り上げる。小さな違和感を⼤切にし、粘り強く考え抜く。「めんどうだし、コスパが悪い」と感じることもあるかもしれません。でもそれは、きっとあなたの思考を解きほぐし、新たな視座を与えてくれるはずです。旺盛な好奇⼼を持ち、じっくりと思考を深めたいあなたの参加を期待しています。
櫻間 瑞希 先生
櫻間 瑞希 SAKURAMA Mizuki
講師 / 博士(社会科学)
教員紹介
     
内容
  • 概説書や民族誌を輪読し、人類学的思考法を習得する。さまざまな事例研究に触れ、文化の多様性と可変性への理解を深めながら、文化人類学的思考を身につける。
  • ゼミでの報告や議論を通して、多⾓的な視点から考察を深めつつ、論理的な議論の組み⽴てかたを⾝につける。
  • ⾃分の関⼼に基づいた問いを設定し、オリジナルな研究を進める。活動の集⼤成として、3年次にはゼミ論⽂を執筆し、4年次には卒業論⽂を完成させる。
年間スケジュール
  • 2年次前期: 文化人類学の基本的な文献を輪読する/論点を捉えながら読む技法を学ぶ/要約レジュメの書きかたを学ぶ
  • 2年次後期: 民族誌を読み込む/フィールド調査の技法を学ぶ/卒論テーマを考える/フィールド調査の計画を立てる(早い人は各自出かける)/報告レジュメの書きかたを学ぶ
  • 3年次前期: 卒論テーマを決定する/自分のテーマに関連する論文を探して読み込む/ゼミ論文の構成を考える/ゼミ論文の執筆に着手する/人によっては引き続きフィールド調査に出かける
  • 3年次後期: フィールド調査の成果に基づくゼミ論文を執筆する(2〜3万字程度)/自分の研究テーマに関連する論文を探して読み込む
  • 4年次: (個別指導中心)ゼミ論文をブラッシュアップして卒業論文に昇華する
卒業論文テーマ
究極的には「人間のやることならなんでも」――「わたしたちのやることなすことすべて」が人類学の研究対象となり得ます。本ゼミでは、自らゼミ論文・卒業論文のテーマを考え、各自が研究を進めることを基本とします。2023年度は以下の卒業論文が提出されました。
  • まなざしは性を別けるのか
  • カフェからみるサードプレイスの役割と将来的な形成について
  • スーツの着用がもたらす印象の変化:現代社会と服装の関係に関する一考察
  • 旅先で私たちはどうあるべきか
  • 「独特の文化」を描く:村杉温泉薬師の湯の事例から
  • なぜ彼らは自らをアファンタジアと自認しないのか:「アファンタジア」の自己エスノグラフィー