2023.10.24 (火)TOPICS法学部

フィールドスタディーズコース「白水ゼミ合宿」実施報告

法学部フィールドスタディーズコース白水先生の「テーマ演習(2年生)」、「コース演習Ⅰ・Ⅱおよび専門演習Ⅰ・Ⅱ(3・4年生)」が夏季休業期間を利用して長野県の栄村で合宿を行いました。

合宿地である栄村は、長野県の最北端に位置し、2011年3月12日の長野北部地震で震度6強に見舞われ、壊滅的な被害を受けた地域でしたが、震災後に見事な復興を果たしました。
今回の合宿は、栄村の小滝という小さな地区にある改装された古民家で行い、村の皆様からいただいた沢山のご支援により無事に実施することができました。
 

栄村ゼミ合宿1-1

【テーマ演習合宿(8月28日~31日の3泊4日)】
白水先生の「テーマ演習」では、「食と農と集落再生を考える」を年間テーマとして授業を行っており、前期には食と農をめぐる現状について調べました。
そして、今回の夏合宿では「農作業体験」「山奥の集落の見学」「薪割りなどの生活文化体験」と、自分たちで食材をきちんと料理して美味しく食べることを課題としました。震災からの復興を戸数13戸の地区で成し遂げてきた地区に宿泊し、復興の責任者だった方から貴重なお話も伺いました。
また、4年生のゼミ論文の中間報告を聞くことで、ゼミ論文とは何か、どんな取り組み方があるのかを知ってもらうことも目的の一つとなっています。

栄村ゼミ合宿3-6

【コース演習Ⅰ・Ⅱおよび専門演習Ⅰ・Ⅱ合宿(8月30日~9月1日の2泊3日)】
「コース演習Ⅰ・Ⅱおよび専門演習Ⅰ・Ⅱ」では、日本史に関わる歴史的なテーマを各自が設定して調べていますが、今回の夏合宿では、都市部では失われている昔からの日本の生活文化を実地に体験。「薪割り体験」や「里山整備体験」、そして2年生と同じく「村の食材を利用してきちんと料理し、食べる」を課題としました。どれもが今の都市生活ではなかなか行えないことばかりですが、人間が歴史の中で日々営んできた生活の一端を体験する大事な機会と考えました。また、震災で畜産業を廃業してから地元の歴史文化の研究に精力的に取り組んできた方からお話を伺う機会も設けました。

栄村ゼミ合宿6-1

今回の合宿研修は、あらためてフィールドスタディーズコースが掲げる「体験」や「現場主義」の重要性を感じさせるものとなり、学生と教員、学生同士のコミュニケーションも取れ、大変充実した合宿になりました。
詳しい合宿研修の様子は、フィールドスタディーズコースのブログでお読みいただけますので、ぜひご覧ください。

栄村ゼミ合宿3-5

栄村ゼミ合宿5-3

栄村ゼミ合宿3-3

<お問い合わせ先>
部署:企画課
電話:04-7183-6517