公務員論「世田谷区役所職員による特別講義」実施報告

12月1日(金)、法学部教授 李 憲模先生の授業「公務員論」にて、特別区（東京23区）世田谷区役所にお勤めの大野 千尋氏をお招きし、世田谷区役所の業務に関する特別講義を行いました。

大野氏は、世田谷区教育委員会事務局生涯学習課に所属し、文化財の看板修理、民俗文化財の補助金および文化財ボランティアの担当などを主な業務としていると紹介されました。続いて、世田谷区の概況として、東京23区の中で最も人口が多いことをはじめ、図書館貸出者数、自治体職員数、農業従事者数が23区中1位であることなどが紹介されました。また、世田谷区の行政組織や各組織の業務内容などに関する説明が続きました。

後半では、大野氏のこれまでに携わってきた業務内容や現在の所属で担当した埋蔵文化財の発掘調査の事務、文化財の普及啓発イベントなどに関する説明があり、文化財の種類などについても詳しく紹介されました。また、公務員の福利厚生に関する説明が続き、公務員としての心構えや仕事のやりがいについて話されました。その中では、区民のために仕事ができること、いろんな仕事に携わることができることなど公務員ならではの魅力についてもお話しいただきました。

最後に、これまでを振り返って大学の授業で身につけた知識や経験を通して公務の仕事に活用できたこと、大学で専攻した「民俗学」をはじめ、「教育」「福祉」について学んだことが現在の仕事に活かされているとお話しされました。そして公務員を目指す法学部の学生達には、大学で学んでいる法律はもちろん多様な勉強と経験をすることをアドバイスして頂きました。