田中ゼミ「東日本旅客鉄道株式会社（JR東日本）我孫子運輸区の方々によるやさしい日本語講演会」実施報告

6月30日(金)5時限目に、日本語を専門にしている法学部の田中啓行ゼミ（基礎演習Ⅱ、専門演習Ⅰ、専門演習Ⅱ）の企画として、東日本旅客鉄道株式会社（JR東日本）我孫子運輸区の職員の方々をお招きし、「やさしい日本語」による車内放送についてのお話を伺いました。

「やさしい日本語」というのは、日本語が母語でない外国人などの相手に配慮したわかりやすい日本語のことです。自治体や企業の情報発信への活用が求められており、ゼミで日本語やコミュニケーションについて学んでいる学生や公務員を目指している学生にとって、学ぶべき重要な考え方です。JR東日本の我孫子運輸区では、海外から来た人も含めた多くの乗客にわかりやすく情報を伝えるため、この「やさしい日本語」を取り入れた車内放送に取り組んでいます。

今回の企画には、田中ゼミの学生にくわえて、商学部の八木健太郎ゼミの学生など25名ほどの学生が参加。学生会館Viaの2階にあるコミュニティエリアを会場に、リラックスした雰囲気の中で、「やさしい日本語」の基礎的な知識、「やさしい日本語」での車内放送の取り組みを始めたきっかけ、取り組みの内容などについて、実際に取り組まれている車掌の皆さんから、わかりやすいスライドと豊富な実例を交えたお話を伺いました。

天気予報や車内放送の文章を「やさしい日本語」に書き換えるグループワークもあり、参加した学生は、JR東日本の方が目指している「伝える放送から伝わる放送へ」ということについて、体験しながらより深く学ぶことができました。