2023.07.26 (水)TOPICS現代教養学部

「ニューヨーク大学カレン・カービエナー教授による特別授業」実施報告

7月18日(火)の4時限目、峯真依子先生・佐藤江里子先生担当の英語リーディング・ライティング基礎の授業において、ニューヨーク大学(NYU)から、アメリカを代表する19世紀の詩人ウォルト・ホイットマンの専門家で、文化のアクティヴストとしても活躍しているカレン・カービエナー教授(Karen Karbiener)をお招きし、特別授業を行いました。

カレン先生の準備してくださった美しいパワーポイントのスライドショーと、魅力的な語り口によって、ホイットマンがいかにマンハッタンで働き、様々な時代の荒波の中で生きて、詩を創作していったのか、学生たちの知的好奇心が刺激されました。

大工の息子のホイットマンはあくまでも労働者であり、学校に行って詩を作るようになったのではなく、活版印刷の見習いとして字を覚え、そして言葉に恋をしながら、ストリートで詩を紡いでいったことが、他の同時代の裕福で、高い教育を受けた、成功した詩人との比較で示されました。


 

峯先生特別授業(ウォルト・ホイットマン)②2

カレン・カービエナー教授(ニューヨーク大学)
カレン先生は、「ソング・オブ・マイセルフ・マラソン」という、ホイットマンの詩の朗読のイベントを毎年ニューヨーク開催のイベントおよびオンラインのイベントとの両方を行っています。カレン先生は、学生に、ホイットマンの詩の息吹がまだ残っているマンハッタンに来るよう、もしイベントに参加できなければ、オンラインのイベントに参加するよう、熱意をもって誘ってくださいました。

講義のあとの質疑応答では、学生たちが次々と手を挙げて、英語で質問しました。中には核心をつく質問で、カレン先生は、その質問そのものに対して一人一人に賛美を惜しまず、丁寧に答えてくださいました。最後には、ホイットマンも若いころに拾ったであろう、古い活版印刷のアルファベットの活字を一人一人にお土産にくださいました。授業が終わっても名残惜しく、残って一緒に記念撮影をする学生も見られたほど、充実した授業になりました。

峯先生特別授業(ウォルト・ホイットマン)ポスター2

峯先生特別授業(ウォルト・ホイットマン)①

峯先生特別授業(ウォルト・ホイットマン)③

<お問い合わせ先>
部署:企画課
電話:04-7183-6517